先日知人からこの本をいただきました。
二階俊博の本心とあります。
自民党総裁選挙の中でもやはりこの人の動きが注目されています。
自民党の政治家の伝記的著書を読むのはおそらく小学校で読んだ「田中角栄物語」以来でしょうね。
田中角栄といっても現役世代を知っている人はもう少ないんじゃないかと思って貼っておきますね。
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当時田中角栄物語を読んだ感想は、
「貧しい家に生まれて学歴もない中で政治家になって大成功したんだなぁ」
程度でした。
しかし
今でも印象に残っているシーンがあります。
冬、角栄少年が屋根に積もった雪が崩れ軒下で埋まってしまいます(新潟の豪雪)。
あまりの量の落雪で救出は万策尽き、もはや窒息死かと思われた時、
鬼の形相の祖母が鍬(くわ)をもって雪の山を南無阿弥陀仏と念仏を唱えながらザックザックと削り始めたのです。
もちろん下には角栄少年が埋まっています。
一か八かの大勝負に出たのです。
何回か鍬を打ち下ろしたとき、雪の中にパァッと赤いものが広がりました。
祖母の鍬が埋まっていた角栄少年をとらえたのです。
あっ!いたぞ!
大人たちが血相変えて駆けつけます!
急いでその周囲の雪を取り除きます。
とまぁ大体このような内容だったと思います
どうですか?
なんとも感動的なシーンでしょ!
それこそ講談とかになりそうでしょう!
偉大な政治家ともなればそのエピソードもドラマティックです。
同じような伝記は有名政治家ならばほとんど本となって出版されていると思います。
本じゃなくても銅像になって後々もその業績を称えられている人もおります。
ただこのタイプの伝記はもちろん書いているのは本人ではなく、依頼されたライターです。
ある政治家は浪曲師に自らの歩みを浪曲にしてもらってレコードを出した人もいます。
支援者の人たちはそのレコードを聴いて涙を流したそうです。
どのような形であれ、支援者にとっては大変ありがたい書物や媒体であり、「先生」の人生を共に歩んでいるような感想を持つのではないでしょうか。
ただし、そこはやはり政治家。
自分をアピールすることが眼目で少々
「盛って」ますよね。
しかもマイナスイメージになる事は描かれていないという点も忘れてはいけませんね。
念のため。