私の地元の9月議会で興味深い質疑がありました。
長年教員をされて議員になられたY議員の質問がそれです。
この議員は大きく4点の質問をしていますが、特に私が注目したのは次の点です。
①災害時に生理用品を避難所に
②小中学校、公共施設での生理用品の無料提供について
○小中学校での生理用品の無料提供とトイレへの配置
○公共施設の無料提供
どういう質疑なのか簡略にご紹介します。
①災害時に生理用品を避難所に
当町が予想している全壊1400軒、半壊1900軒の大地震が起こった場合、多くの女性たちは生理用品を持ち出すことができません。
生理中の女性は1日何回もナプキンを交換せねばならず、避難所になければトイレットペーパーを重ねたり、布を切って自作したりして対応しなければならなくなり、性器に炎症などを引き起こすリスクは高まります。
またこうした代用品では、月経が漏れて衣類に着くなど衛生面・身体面・精神的にも女性が大変厳しい立場に置かれます。
大災害を前提に、避難所や公民館や学校に生理用品を備蓄すべきではないでしょうか。
この質問に対しては自治体側も対応していきたいとの回答でした。
ただ質問議員の調査の結果、現在備蓄されている生理用品は使用期限を遥かに超えたものであり、早急に新しい物への取り替えが求められると発言がありました。
②小中学校、公共施設での生理用品の無料提供について
「生理の貧困」という言葉があります。
学生に調査したところ、金銭的理由で5人に1人が生理用品の入手に苦労しているという実態が明らかになりました。
5月の内閣府の調査によると255の自治体で生理用品の無償配布や公共施設のトイレへの設置などが実施されています。
K中学校の先生に話を聞いたところ、この学校では昔のまま保健室に取りに来て後日返却することになっています。
返却しなくても良いようにするべきではないでしょうか。
貧困は子供自身が原因ではないのに保健室に来て「すみません、ナプキンをください」とお願いをしなければいけないというのは心理的に子供の心を追い詰めてしまいます。
子供の尊厳を守り安心して学校生活が過ごせるように、生理用品はトイレットペーパーと同様に必需品として無償でトイレで配置すべきです。
4月には文部科学省から「提供場所を保健室の外に設けたりするなど、必要とする児童生徒が安心して入手できるよう提供場所や配置場所等の工夫等検討いただきたい」と事務連絡がなされています。
回答
今までも貸与や無償提供で対応しておりますが、今後は無償提供の方向で統一してまいりたいと思います。
トイレへの配置は、今後の国の事務連絡や学校の取り組みも紹介し、各学校の養護教諭と相談しながら検討します。
とおおむねこのようなやりとりでした。
知らなかったのですが、保健室でナプキンを借りると後日現物を返却する必要があるのですね。
この質疑でなされている内容は、恥ずかしながら私にとって今まで全く知らない情報でした。
そこで調べてみますと京都ではこのようなことが行われています。
👆
ナプキンは保健室渡し?トイレ配備?京都の学校の実態は
いろいろな考えがあると思います。
私は子供たちが安心できるような生活や教育環境作りが一番大事だと思います。
皆さんはどうお考えになりますか?