皆さんは「親ガチャ」という言葉をご存知ですか?
私は恥ずかしながらつい最近知りました。
通称「ガチャ」というカプセルが飛び出す自販機が語源になっているそうです。
通常の自販機は自分で商品を選べるけれど、カプセルに入った玩具は何が入っているか、何が出てくるかは、運任せで自分では中身を選べない
なので生まれてくる子は親を選べないという意味だそうです。
どっちかと言うとあまり良くない意味で使われて、「親ガチャに外れた」みたいな。
お金持ちの家に生まれればよかったのに!
教育費をふんだんに使える親のところに生まれていればもっといい大学に入れたのに!
こんな毒親の家に生まれなければよかったのに!
などなど
みたいな感じです。
そこでお金の入り方について調べてみました。
これは現在の厚生労働省のホームページに出ているものです。
こんな記述があります。
所得金額階級別に相対度数分布をみると、
「200~300万円未満」が 13.9%、
「300~400万円未満」が 13.3%と多くなっています。
中央値は 427万円で、平均所得金額(547万5千円)以下の割合は 61.3%となっている。
図8 所得金額階級別にみた世帯数の相対度数分布
平均所得金額未満の収入の世帯がなんと61%を占めているのです。
その上ローンを組んでマンションを買い家を建て、生活をしながら子供の教育費を捻出するというのは本当に至難の業です。
1人親世帯など本当にもっと大変だと思います。
30年ほど前に言われた「1億総中流社会」ではもはやなくなっています。
こんな感じで給料も増えていないんです。
👆これ国税庁の資料です。
10月20日付朝日新聞によれば日本の平均賃金は424万円でOECD(経済協力開発機構)の2020年調査では35カ国中22位(現在は38カ国)となっているそうです。
👆 クリック
目先を変えて東京大学の学生の家庭の経済状況を見てみましょう。
東京大学が行った2017年の「学生生活実態調査」です。
東大生の家庭の平均世帯年収は918万円です。
ね!収入中央値の2倍を超えています。
もちろんこれだけが要因ではありませんよ。
持って生まれた学力や遺伝的要素・ご本人の努力も大きいものがあります。
しかし実際「親ガチャ」と言いたくなるのもわかります。
若者に輝かしい未来が待っていますと正直言いにくい世の中になっています。
ちょうど今、衆議院総選挙が行われています。
日本でも格差がだんだん大きくなっています。
私たち有権者も候補者や各党の政策をよく吟味しなければなりません。
今回の総選挙では、未来世代の為にも棄権をせずに大事な1票を投じる必要があると思います。