病院の待合室で女性週刊誌が並んでいるのを見ました。
なんとすべての週刊誌の表紙がこの2人のことを取り上げています。
もちろんそれは衆目を集めるものだからです。
昨今のワイドショーもこの2人の話でもちきりです。
小室ファミリーと秋篠宮ファミリーの内情も人間関係もさらされ続けています。
実際、眞子さんが抱える問題はとても複雑で深刻ですが、その背景にはどうしても「イエ」という存在があるのだろうと考えます。
皇室の女性には当然のことながら「良妻賢母」を体現すべきだ、男子を産まねばならない等という国民・大衆からのプレッシャーがあるでしょうし、それに応えなければならないという義務感もあるでしょう。
国民の規範となるべきロイヤルファミリーでなければいけないという無言の圧力は想像を絶するものがあります。
また皇室を離れたとしても、依然としてこれらの視線から逃れる事はできないでしょう。
つまり眞子さんは皇室・秋篠宮家という「イエ」の中でもがいたのではないかと考えます。
その「イエ」の枠組みから外に自由に出てみたいと思うことも当然あるでしょう。
マスコミでは皇室と人権を考える良い機会になったのではないかという意見もあります。
一方、一般国民の間でも「イエ」は厳然と存在しています。
今でも「家柄」「〇〇家」などの言葉が普通に使われています。
行政でも世帯主(ほぼ夫もしくは男性)という言葉が普通に使われています。
世帯主とは、生活・生計を共にする家族の中の代表者のことと捉えられています。
一般的に、生計を立てるための収入を一番得ている家族を世帯主に据えていることが多いですが、世帯主は特に誰がならなければならないという法律上の決まりはありません。
以前実際にあった話ですが、世帯主に妻の名前があると窓口で少し確認された方もいたようです。
(私なら世帯主という言葉を「世帯代表者」にでもしたいと思います)
2015年の調査では婚姻の際に夫の氏を選択する割合は96%になっていますが、実際に家事や子育て、それが終われば親の介護など「イエ」は大きく女性の負担によって成り立っています。
これらをそつなくこなしていくのが良い妻であり母親であるということなのでしょうか。
だとすれば「良妻賢母」とは女性に多くの負担を強いることを「美化」した言葉だともいえます。
いろんな人にお話を伺うと、眞子さんの将来を案ずるが故に様々な意見が聞かれます。
私が秋篠宮様の立場だったら・・・
自分が上皇陛下の立場だったとしたら・・・
多くの国民はまるで自分の娘を嫁がせるかのごとく、ある意味わがこととしてこの結婚を捉えています。
もちろん結婚するかしないかは本人の選択でもあり2人の選択です。
2人で結論を出した以上、いろいろな困難や出来事はあるでしょうが、しっかりとその人生を歩んでいただきたいと思います。
幸せであったり不幸せであることもあるでしょうがそれも含めて人生です。
ご結婚おめでとうございます。