hayatouriの日記

はやとうり の独り言

お別れの挨拶

 

 

大学1年生の時同じクラスになった女性がいました。

 

彼女は一浪して入学してきたのですが、クラスの中でも目立った存在でした。

 

すらりと背が高く、長いまっすぐな髪がとてもよく似合う清楚な顔立ちでした。

 

会話をしてもとても落ち着いていて大人の雰囲気が感じられました。 

 

サークルは音楽系のサークルに所属して、学生の中でも大変人気のあるサークルで、大学祭のメインゲストでその素晴らしいステージを何度も見たものです。

 

卒業して大阪の病院に就職し、メディカルソーシャルワーカーの仕事をしていると聞いていました。

 

風の噂で病院の医師と結婚したというところまではわかっていました。

 

それから30年近く音信不通でしたが、ふとしたことでFacebookでまた知り合いました。

 

やはり同じ病院系列の福祉施設で勤務していました。

 

娘さんも音楽をやっていて、プロを目指して当時エイベックスが主催するスクールに入学しており、彼女の成長もずいぶん喜んでいました。

 

娘さんは現在も音楽活動をされていると思います。

 

時々しかFacebookが更新されないのですが、何やら病気の治療をしながら働いているとの記述がありました。

 

少し気になっていました。

 

一年後、治療に専念するため仕事を辞めると報告がありました。

 

治療に専念・・・

 

彼女のFacebookには時々治療内容や生活の状況が書かれていましたが、常に表現は明るくておいしいものを食べ、家族と共に過ごす楽しい時間が手に取るようにわかる内容でした。

 

しかしここ数ヶ月は常に治療によって痛みをとっていること、娘たちがウィッグを作ってくれたことなどが書かれるようになりました。

 

時々自分の写真を載せてくれていましたが、やはりそれは重い病の患者さんの写真そのものでした。

 

そして先日とうとうこの知らせがやってきました。

 

 

メッチャ幸せで慈愛に満ちた人生と家族でした。

予定通りぼちぼちここへの書き込みも難しくなりました。

これまで支えてくださった皆さんありがとう!
投稿できる限りはおじゃまさせてください
今は相変わらず身の置き所がなくてあわあわしてます。

返信はできないと思うので悪しからず。
全ての友達の皆さんに感謝!

 

 

本当に彼女の人柄そのままの最期の挨拶です。

 

闘病の中でも常に周りに気遣いを怠らない、そして明るく前向きに生きてきた彼女。

 

1行目を読んで胸にこみ上げるてくるものがありました。

 

「予定通り」・・・・

 

すべてを達観しているのでしょうか、みんなを心配させないようにしているのでしょうか?

 

でも彼女はこれまでの人生が本当に幸せだったのだと思います。

 

いや絶対そうに違いないのです!

 

もはやかける言葉もないですが・・・

 

残りの時間もぜひ幸せでいてほしいと願わずにはいられません。