前回のブログが食料自給率について書きましたので今回は引き続き食品について考えてみたいと思います。
私の家でもよくありますが、冷蔵庫の中で賞味期限切れになっているものや傷んでしまった野菜などありませんか?
これ「食品ロス」と呼ばれます。
食品ロスというのは、本来食べられる食品が捨てられてしまうことで、食べ残しや賞味期限切れで廃棄するものも含まれます。
この食品ロスは、全世界で毎年13億トン捨てられていて、まだ食べられる食料の3分の1が捨てられているようです。
一方世界約8億人、9人に1人が栄養不足、飢餓状態であると言われています。
日本の食品ロスに目を向けると、実は世界でもトップクラスで多く、2021年4月27日に農林水産省が発表した2018年度の食品ロス量は600万トンだそうです。
1人あたりの食品ロスの量で言うとアジアワースト1位という現状です。
これは1人あたり1日にお茶碗一杯分の食料を捨てていることになるそうです。
特に600万トンのうち276万トンが家庭系食品ロスです。
私は外食産業やスーパーマーケット、コンビニなどの廃棄物がもっと多いと思っていましたがほぼ半分は家庭からの食品ロスなんですね。
家での料理の作り過ぎによる食べ残しや、買ったのに使わずに捨ててしまうことによる食品ロスです。
では、この食品ロスが改善されないと、私たちの生活にどのような影響があるのか考えてみましょう。
まずお金の面で言うと、食品ロスというのは廃棄をするということなので、もちろんゴミです。
日本では食料は焼却しますが、その焼却するということにお金がかかります。
日本の一般廃棄物の処理コストが約2兆円もあり、そのうち食品ロスにおける処理コストは2200億円〜2300億円だそうです。
そしてこの処理には私たちの税金が!
日本の場合は食料自給率が低く、わざわざ海外から輸入して食料を買っているのは前回のブログでもご紹介しました。
それを多く捨ててしまっているので、買うコストと捨てるコストの両方で大きなお金を使っていることになります。
さらに食費が家計に占める割合は消費支出の4分の1を超えていることから、食品ロスを減らすことは家計の負担を軽くすることにも繋がります。
もちろん生産や流通の中での食品ロスも当然あります。
傷ついた野菜や果物は出荷しないとか、販売の前に取り去ってしまうなどかなりあると思われます。
少し位きゅうりが曲がっていても、果物に擦りキズがついていても食べられるから大丈夫なんですけどね。
いろいろ調べてみて、私も食品ロスを出さないよう努力しないといけないなと思いました。