hayatouriの日記

はやとうり の独り言

スカートの丈の長さで・・・その1

 

景気の良し悪しはいろんな指標で判断することができます。


景気が悪いとモノが売れないし買い控えも起きます。


なのでモノが売れないと働いてる人は給料が上がりません。


給料が上がってモノが売れ始めるとやや物価は上がりますが、景気回復の兆候だと言われます。


そうなると企業は設備投資ができますし、生産も向上していきます。


景気の予想ができるなら企業にとっても今後の計画が立てられて有効な対応(収益の確保・もしくは維持)ができることになります。

 


その指標をとんでもないものに求めた学者がいました。

 


景気の動向を女性のスカートの長さで判断しようというのです。

 


これほんとにあった話で作り話ではありません!


一番最初に景気変動とスカートの長さの相関関係に注目したアメリカの経済学者はジョージ・テイラーでした。


彼は1926年にスカートの長さと景気変動との相関関係を示す指標である「ヘムライン指数( Hemline Index ) 」を発表しました。
 
その内容は、不景気になると女性がストッキングを買うお金が不足しているため、古いストッキングを隠すために長いスカートを着るということでした。
 
(これでも大真面目な学説なんですよ!)
 
今から100年前に今のようなストッキングはなかったと思いますが、やはりストッキングのほつれや破れはいつの時代も気になると思います。
 
逆に景気が好況である時は自分の絹の靴下を他の人に見せるためにスカートの長さが短くなるというのです。
 
彼が提示したヘムライン指数は、これらの前提の下で指数の数値が高いほど、スカートの長さはさらに短くなって景気に対する肯定的な信号だと解釈したのでした。


実際ヘムライン指数が発表されてから1930年の大恐慌時代の女性のスカートが20年代に比べて相対的に長くなり、ヘムライン指数に対する人々の信頼度が高くなりました。


1960年代に入って経済学者マブリという人はニューヨーク証券取引所とスカートの長さの相関関係を研究しました。
 
(こんなのを真面目にやる人がいるんですねやっぱり!)


彼はこれらの研究結果をもとに「スカートの長さが短くなると、株価が上がる」という「スカートの長さの理論( Skirt - length Theory ) 」を発表しました。


スカートの長さの理論が提示された後、確かに世界経済が好況だった1960年代には短いスカートが大流行しました。
 
ちなみに私がミニスカートを初めてみたのはこれでした!


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1967(昭和42)年10月18日、イギリスのファッションモデル、ツイッギー(当時18歳)が来日しました。
 
「小枝のような」という意味のその芸名は、プロポーションのよさからつけられたものです。
 
前年の66年にデビューするや、細く長い手足でミニスカートを着こなす姿が一躍脚光を浴び、「ミニの女王」と呼ばれました。
 
日本には全くなかったスカートなのです。

 

 

つづく