昨日からの続きです。
悪いことするひとになろう連絡橋のグリーンあわくさようなら春
ならこれはルールなどない恋こわれゆくものばかり輪廻を語り
反照のなかでふたりは見つめあいズームアウトがきれいにきまる
ラストシーンを何回も見た。急にもたらされた解を好きになれずに
これはいずれも花の名前が折句で隠れている連作で、
一首目は「ワスレグサ」、
二首目は「ナルコユリ」、
三首目は「ハナミズキ」、
四首目は「ラナンキュラス」を詠み込んでいます。
この完成度の高さは素晴らしい!
ひと目では全くわからないくらいに短歌として整っていてびっくりです。
それはなお続くはるさめ 銀河まで寄ろうそのあと嘘をゆるそう
五七五七七の各句の頭文字を取ってみると、何が隠れているでしょうか?
「そ・つ・ぎ・よ・う」!
「卒業」です。
それでは次に、五七五七七の各句のお尻の文字を一つずつ取って読んでみてください。
「お・め・で・と・う」!
続けると「卒業おめでとう」が隠されているのです!
ここまでくるとどうしたらそんなことを思いつけるのかという驚きしかありません。
また最近は、TwitterやLINEなどでこの「縦読み」を楽しんでいる若い人たちも増えています。
それだけではありません。
最近は新聞紙面の番組欄にこの「縦読み」がよく登場するようになりました。
いくつか例を貼り付けておきますので、番組欄を見るときなどうまくいけば見つけることができるかもわかりませんね。