皆さん、こんにちは!
友達と別々の車に乗って同じ目的地まで走る時がありますよね。
あえて別コースを走って、「絶対こっちの道のほうが早く着く」と思っていたら、友達の方が大分早く目的地に着いていてびっくりしたことなんてありませんか。
今回のブログは例えばそういう話です。
熱いお湯が冷たい水よりも早く凍る?
私たちの常識的にはそれはありえないと思いますね。
実は「お湯は普通の水よりも早く凍るというのは本当か?」という大きな科学上の命題がありました。
答えは、「どちらとも言えないしわからない」というものです。
みなさんは、「え〜〜?」と思うかもしれません。
ほとんどの家庭・個人は冷凍庫を持っています。
これはとっても私たちの経験上シンプルな実験だと思いませんか?
「お湯を冷蔵庫で冷やしても、水から冷やす方が早く凍るに決まっているじゃん!」
そう信じ込んでませんか?
世界中の科学者たちによって、今でも真面目に実験は行われています。
そして数々の実験の中で、あるときは熱いお湯が冷たい水よりも早く凍ることがわかりました。
信じられますか!!
そしてあるときは逆の結果になることもわかっています。
そしてどちらの場合でも、実験を再現することはまだできていないのです。
熱いお湯が冷たい水よりも早く凍る現象を「ムペンバ効果」と言います。
これは1963年、タンザニアに住むエラスト・ムペンバ君がまだ13歳のとき、同級生とアイスクリームを作っていてこの現象に気づいたのです。
彼は、冷たい牛乳を混ぜるよりも、温かい牛乳を混ぜたときにより早く凍ることに気付いたのです。
え〜〜っ!マジか!ですよね。
しかし、最初に彼がこの主張をしたわけではなく、紀元前4世紀にアリストテレスがすでに同じことを言っていました。
ただし、アイスクリームについて言っていたわけではありません。
レネ・デカルトとフランシス・ベーコンも熱いお湯が冷たい水よりも早く凍る時があるということ知っていたようです。
しかし、これまで科学者はムペンバ効果が正しいと認識していませんでした。
でも、2つの水道水のサンプルがあるとき、どちらかは必ずもう1つの水よりも早く凍ります。
それは水に混ざっている不純物がわずかに異なっているためです。
不純物の構造、サイズ、そして位置の違いによって水の氷点はさまざまな温度に変化するようです。
もしすべての条件を調整したら、熱い水道水は、蒸留された冷たい水よりも早く凍ることになるようです。
不思議ですよね~~(@_@)
つづく