hayatouriの日記

はやとうり の独り言

年金を考える   その1

 

最近いろんな人との会話で年金を話題にすることが多くなりました。

 

主たる内容はその金額の低さです。

「これでは仕事がなくなれば食べていけない」というのが共通の認識です。

私も大学を卒業してすぐから十数年間の厚生年金加入期間がありました。

 

しかしその当時は大卒の初任給が13万円〜14万円程度でしたので標準報酬月額が低く、年金額が大きく上がるというわけではありませんでした。

その後国民年金に加入し現在まで掛け金を払い続けてきました。

 

国民年金だけでは支給額がかなり低いので(これは後でお示しします)、国民年金基金にも掛け金を払い続けてきました。

 

大学時代掛け金を払っていなかったので、その分を追加してやっと今年から掛け金を払わなくて済むようになりました。

それでも私の年金は計算では月額13万円程度にしかなりません。

 

少し前、あの麻生太郎さんが「老後の生活に最低2000万は蓄えておくように」と話して物議を呼んだのは記憶に新しいと思います。

 

生命保険文化センターの調査によると、老後夫婦で最低限の生活を送るのに必要だと考えられる金額は月22.1万円。

 

旅行やレジャー、趣味などにもお金をかけ、ゆとりのある老後を送るには36.1万円が必要だとしています。

 

いやいや、それでも36万円で「ゆとりある老後」と言えるかどうかは疑問です。

 

この年金から税金や介護保険料などが引かれます。

 

各種公共料金の支払いがあり、病院や介護施設利用料なども支払わねばなりません。

 

旅行やレジャー???そんなゆとりはとてもないでしょう。

 

人口減少、低迷する経済、拡大する格差……

先行き不透明な状況下、さらに資源高騰、物価高と、不安や心配は増すばかりです。

 

また自覚しようがしまいが、若い人の間でも老後の問題は深刻になっています。


「自分たちが年を取ったとき、年金はもらえるのだろうか……」


わが国の高齢化が進んでいると耳にタコができるくらい聞かされています。

 

現役世代2人で1人の高齢者を支えている社会であることは、学校の授業などでも習ったことでしょう。

 

若くして老後の心配をするのも、仕方のないことかもしれません。

 

いや、むしろ若いときから心配しなければいけません。


若い人たちは、これから納めていく保険料よりも将来受け取れる年金額の方が少ないから、大変だ」などという意見も聞かれます。


本来、公的年金制度は社会扶助のもとなりたっているものなので、損得の観点で考えるのは違うことかもしれません。

 

厚生労働省ではホームページ内で「これからも皆さんが納めた額以上の公的年金を給付できる見通しで(公的年金の)制度を運営しています」と言っています。

 

国がそういっている以上、とりあえず信じるしかないのかというような感じです。

 

国民年金に加入する人が毎月納付する年金保険料は定額で、2022年度は月1万6,590円にもなります。

 

しかし満額時の老齢基礎年金は、2022年度月額6万4,816円しかないのが現実です。

 

一方厚生年金の保険料は月ごとの給料に対して定率で、個人によって納付額は異なります。

 

実際に受け取れる厚生年金は、以下の計算式で算出します。


■加入期間が2003年3月まで


平均標準報酬月額(≒平均月収)×7.125/1000×2003年3月までの加入月数


■加入期間2003年4月以降


平均標準報酬額(≒平均月収+賞与)×5.481/1000×2003年4月以降の加入月数


これらで単純計算すると、平均的な会社員の給与であれば、月額14万円程度の年金を受け取ることになるようです。

 

共働き夫婦で、二人とも同じような給与であれば、月額28万円程度、片働きであれば、月額21万円程度だと言われています。

 

この数字を見ると気分が滅入ってきますが、そこから目を背けないで少し考えていきたいと思います。

 

つづく