蒸し暑く厳しい季節になってきました。
そんな中、少し健康上で注意しなければいけないことがあります。
脳卒中(脳血管障害)は冬場に多いというイメージがありますが、夏と冬では脳卒中の発症率が異なります。
国立循環器病センターの調査では、脳卒中(脳梗塞)は6~8月の夏に多く発症することを明らかにしています。
脳卒中とは脳の血管が、破れたり、つまったりして、その先の細胞に栄養が届かなくなり、やがてはそれらの細胞が壊死を起こす病気です。
発症した場合、たとえ一命を取りとめても、重度の後遺症を残す人も多くみられます。
また、寝たきりなど重度要介護の原因の4割、認知症の原因の3~4割は、脳卒中がきっかけとなっています。
脳卒中の分類です。
脳卒中は、血管が詰まるタイプ「脳梗塞」と血管が破れるタイプ「脳出血」「クモ膜下出血」に分けられます。
これらのうち「脳梗塞」は、日本における発症率が高く、その発症は夏に増加すると言われています。
息切れや足のむくみ、頭痛など、小さな体の不調をそのままにしてはいませんか?
それはもしかしたら、心臓や脳がSOSを出しているサインかもしれません。
実際に脳梗塞やくも膜下出血を体験した芸能人たちの「兆候」をはじめ、心臓や脳の病気にまつわる「超初期症状」について調べてみました。
実際2013年に脳梗塞で入院したフリーアナウンサーの大橋未歩(43才)さんは、左手の感覚がなくなり、顔を洗おうとしたときに洗顔クリームを落としてしまったことが兆候だったといいます。
また、50才で発症した磯野貴理子(58才)さんは夫に「ろれつが回っていない」と指摘されたと語っています。
他にも、片方の目が見えない、ものが2つに見える、視野の半分が欠けるといった目の違和感に加え、頭痛を伴うことがあります。
実は亡くなった私の父も「ものがニ重に見える」と倒れる直前に話していました。
自宅の玄関を開けようと鍵穴に鍵を入れようとしますが、違うところを一生懸命開けようとしているのです。
どうやら鍵穴がダブって見えていたようなのです。
検査の結果「ラクナ梗塞」と診断されました。
(ラクナ梗塞の「ラクナ」とは、ラテン語で「小さなくぼみ」という意味で脳の深い場所に発生する直径15mm以下の小さな脳梗塞のことです。
脳の奥には、太い血管から枝分かれした穿通枝(せんつうし)と呼ばれる細い血管があります。
この穿通枝の先が詰まるのがラクナ梗塞です。 特に高齢者や男性に多く発症する傾向があります。)
脳の病気は、目以外の「違和感」から見つかることも少なくありません。
つづく