昨日の続きです。
脳の血管がつまる脳梗塞は、指先にしびれが出たり、言葉につまったりします。
また、歩いていて何もないところでつまずいたりと、これまでは難なくこなせていた生活の中で支障が出てくることが兆候となって現れる場合が多いのです。
体のバランスが取れず自転車に乗れなかったり、料理の手順が急にわからなくなってしまったという人もいます。
くも膜下出血は、突然の激しい頭痛がその兆候です。
くも膜下出血とは 脳は3層の膜によって守られています。
外側から、硬膜・くも膜・軟膜です。 このうち、くも膜と軟膜の間にあるくも膜下腔という隙間において、動脈が破裂し、血液が急激にくも膜下腔に流入した状態のことをくも膜下出血と言います。
2021年1月にくも膜下出血と脳梗塞で救急搬送された爆笑問題・田中裕二(56才)さんは、
「急にぐらっと痛くなり、痛み止めをのもうかと思ったものの、そういうレベルではないほどつらかった」
と、その痛みを振り返っています。
脳梗塞などを引き起こした際の対処法として「FAST(ファスト)」というキーワードがあります。
F(FACE)=顔のまひ
A(ARM)=腕のまひ
S(SPEECH)=ろれつが回らない
これらの症状が出たらすぐに救急車を呼びましょう。
T(TIME)=病院につくまでの時間が回復のカギを握っているからです。
検査時間を考慮すると、発症から3時間以内に病院に到着するのが理想的で、受診が早ければ“tPA”《tissue plasminogen activator》という薬を使って血栓を溶かすことができます。
次に心臓の病気の兆候はどう見分ければ良いのでしょうか
狭心症や心不全など「心疾患」の初期症状として、専門家が真っ先にあげるのが「息切れ」です。
坂道や階段を上がったときに息切れや胸の痛み、せきの症状があるものの、少し休んでいれば治まるといったような症状です。
これらは心不全や狭心症、心臓弁膜症の初期症状である可能性があります。
病状が進行して心筋梗塞になった場合、激しい痛みが生じ、横になって休んでいても改善しません。
胸に鉛の塊をのせたような重苦しさが続きます。
胸の中心あるいは左側に鉛の塊をのせたような重苦しさがあり、30分ほど続くことが多いようです。
これに加えて発汗や吐き気を伴うこともあります。
コロナ自粛で運動をせず、テレワークに移行して通勤のための駅の階段の上り下りもしなくなれば、これらの兆候を感じる機会が減ってしまっています。
つづく