hayatouriの日記

はやとうり の独り言

長く使っているものはありますか?  その3

昨日の続きです。

 

オリンピックに出場するアスリートたちを見ても、髪型やファッションも競技に差し支えないよう配慮しつつ、本当に自由な自分を表現しています。


あ、例のバリカンとハサミは今どう使われているかですか?


バリカンは顎ヒゲのカットに使っています。

ハサミはちょっと長く伸びた髪を調整するときに使っています。

どちらも構造はいたってシンプルですので、分解して油を足して掃除をしてやればまだまだ機嫌よく動いてくれます。
 
これひょっとしたらまた次の代につなげることができるかも分かりませんね!
 
ちなみに、「バリカン」ってなぜバリカンって呼ばれるんでしょうか?
 
調べてみました。
 
バリカンは、フランスの製作会社名「Barriquand et Marre(バリカン・エ・マール商会)」に由来する語です。


しかし、フランス語では「tondeuse(トンズーズ)」、英語では「hair clippers (ヘア・クリッパーズ)」で、バリカンは日本独自の呼称となっています。


明治16年(1883年)に、フランス駐在の外交官だった長田桂太郎がバリカンを日本へ持ち帰りました。

 

明治18年(1885年)に、理髪師の鳥海定吉が使用してから普及したといわれています。


舶来品のバリカンは高価だったため、使用せず大切に保管する店もあったといいます。


この散髪器具はフランスから入ったものなので、本来「トンズーズ」と呼ばれるはずでしたが、なぜか日本では「バリカン」の名で広まりました。


そのバリカンの語源を発見したのは、なんとあの言語学者金田一京助氏で、それまで大変な苦労をされたようです。


金田一氏が三省堂にいた頃、「日本外来語辞典」の編集をすることになりました。
 
三年も費やしあらゆる文献を調べましたが、バリカンの語源だけが分かりませんでした。


床屋へ行った際、店主にあれこれ聞いても分かりません。
 
「バリカンの機械か箱にバリカンとは書いてないものか?」と言って手にしたところ・・・
 
なんと「Barriquand et Marre」の刻印を見つけたのです。


そこで、会社名の「バリカン」が商品名と勘違いされ、散髪器具の名前として広まったことを発見したのでした。

 

言語学者の執念ですねえ。


以上バリカンについての蘊蓄(うんちく)でございました!