hayatouriの日記

はやとうり の独り言

供養する その2

昨日の続きです。

話は変わりますが11月に入って時々肌寒さを感じるようになりました。

 

そろそろ、こたつも恋しい季節になってきましたね。


江戸時代には亥の月(旧暦10月)の亥の日に「こたつ開き」をする風習があったんだそうです。


イノシシは火の神の使いで、火を避ける(火事が起こらない)と考えられていたようです。


月の初めの亥の日には武家が、2番目の亥の日には庶民が、こたつ開きをするのがしきたりでした。


2022年の初めの亥の日は11月6日、2番目は11月18日です。


今年はこんな行事に従ってをこたつ開きをしてみてはいかがでしょう。

 

さて話は元に戻りますが、1番最近の「供養」はつい先日でした。

 

実は長年の課題であった物品があったのです。

それは「お雛様」だったのです。

 

娘が誕生してしばらくして、妻の実家(義母)から立派な7段飾りのお雛様を送っていただきました。

 

ですから、彼ら彼女らが我が家にやってきてかれこれ36年ぐらい経つでしょうか?

 

当時は県営住宅の5階に住んでいたものですから、部屋のスペースもあまりなく、この段飾りを作ると1部屋が占有されてしまいました。

 

それでも取扱説明書とにらめっこしながらなんとか作り上げた記憶があります。

 

娘にとっては全く記憶がないだろうと思います。

時が経って、小さいながらも家を購入し和室でお雛様を飾ることにしました。

 

出来栄えも結構で、新しい家にはぴったりで、なんだか誇らしいような気持ちになったものです。

娘もこの頃には(多分3歳位だったと思います)興味津々でお雛様を眺めていました。

 

当時は娘の保育園でもひな祭りの歌を、子供たちがたどたどしい日本語で歌っていた記憶があります。

 

きれいに並んだお雛様を見せながら、娘にはなんだか少し話しかけた記憶があります。

 

その後自分のことに取り掛かってその場を離れました。

 

娘はお雛様を眺めているものだとばかり思っておりました。

 

それがなんだか非常に静かな時間が過ぎていきました。

子育ての経験のある皆さんにはお分かりかと思います。

 

子供たちは騒いでるのが当たり前で、シーンとなったときには何か「事件」が起こっていることが多いもんです。

 

あまりに静かだったのでお雛様の部屋を覗いてみました。

わが目を疑いました!

えぇ〜〜〜〜〜!!!!

あろうことか、娘がどこからかハサミを手に入れてむっちゃ真剣な表情でお雛様の頭を散髪しているのです!!!

今でもその光景は目に焼き付いております!

 

(イヤ!それやったらあかんやつやん!!)

 

ぱっと見て三人官女あたりがやられています!

 

(やってもた〜〜!いや💦やられてもたぁ〜〜😭)

 

しかしそれは無理もないことで、元には戻らないので娘には軽く話しただけのような記憶があります。

 

まぁこんな経過もあり、我が家のお雛様は飾られることがなくなってしまいました。

 

それでも大人が2人でようやく抱え込める位の段ボール2箱になってしまいます。

 

30数年間押し入れの中に仕舞い込まれていました。

このブログでもいろいろご紹介してきましたが、先日いよいよ無人の我が実家も希望する方に譲り渡すことができました。

 

そんなこともきっかけになったのか、妻がこのようなお人形をご供養してくれる神社を探してきたのです。

聞けばずいぶん近くの神社でした。

仕事が終わりもうすぐ暗闇が迫ろうかという時間帯。

 

お雛様の入った2つの大きな段ボールは、社務所の横に運び込まれて行きました。

 

亡くなったお義母さんにはこれまでのお雛様の経過は秘密のままでした。

社務所に背中を向けながら歩き始めた時に、自然と私は心の中で「お義母さん隠しててごめんね、そして今までありがとうね」とつぶやいたような・・・・。

 

一つの区切りがついた瞬間でした。