hayatouriの日記

はやとうり の独り言

陣痛が!その時あなたは その4

 

昨日の続きです。

 

話は変わりますが私の好きな小説の1つに

小さき者へ」があります。

 

作者は有島武郎です。

 

この小説は、父親が幼い子供たちに亡き母の姿を語り伝えるというそんなに長くは無い小説です。

 

その中にも昔の壮絶な出産の様子が描かれています。

 

写真を撮ってあげようと言う夫に対して出産が近づいている妻はこのような行動をとります。

 

・・・・文中より引用・・・・

 

私がお前たちの母上の写真を撮ってやろうといったら、思う存分化粧をして一番の晴着を着て、私の二階の書斎に這入って来た。

 

私は寧むしろ驚いてその姿を眺めた。

 

母上は淋しく笑って私にいった。

 

産は女の出陣だ。

 

いい子を生むか死ぬか、そのどっちかだ。だから死際の装いをしたのだ。

 

――その時も私は心なく笑ってしまった。然し、今はそれも笑ってはいられない。

 

・・・・・・・・・・・・・


その後この妻はまさに命をかけた壮絶な出産を経験するのですが、その描写も立ち会ったものでしかわからない鬼気迫る描写となっています。

 

(あっ!妻の死はこのお産が原因ではありません)

 

ぜひ1度読んでいただきたい小説です。


さて先日Twitterを覗いたら、ある女性内科医さんのツイートに目がとまりました。

 

投稿内容をそのまま引用させていただきますね。

 

・・・ここから引用です・・・

 

タクシーといえば、陣痛タクシーありがとう、陣痛タクシー

 

3人目出産はガチで誰も頼れない上に上の子2人もいたので、陣痛タクシーを登録していた。

 

これがもう素晴らしくて。

 

登録の電話の段階で、ご配慮ある発言、もし上のお子さんと病院に行くことなったらチャイルドシートも準備しますよと。

 

シートも敷いておきますから、破水しても気になさらないで!と。

 

で、当日、私は1人で、陣痛タクシーの方が来て下さり、行くまでも緊張をほぐす会話をしてくれ、産科病棟の入口までついてきてくれて荷物持ってくれて「頑張ってください!」と去っていかれしました。


本当に助かりました。

 

最近たまたまその陣痛タクシーの方に乗る機会がありお話を伺うと、担当になるのに父親学級みたいなのに出て勉強したり、幼稚園などに実習に行ったりなさっているんだそうだ。

 

もちろん24時間体制で当直みたいにやっているんだそうで。

 

まだまだやっている会社さん少ないけど増えてくれるといいですね。

 

ちなみに、実はその前に別の会社に陣痛タクシー登録していたのですが、いざ呼んだら

 

「え?あなた登録ないですよ?」

 

「はい?登録しましたよ、こちらにメールもありますし…」

 

「やー今担当者もいないんでそんなこと言われてもわかんないです」

 

「えっじゃあ私乗せてもらえないってこと⁈」という…

 

そんな会社もあり。

 

まあ色々…ハズレもありますね。

 

そん時は出血してて腹痛あったんですけど仕方ないので自分で運転していきましたよ。はい。

 

私を乗せてくれた会社さんは、社長さんが子育てタクシーに力を入れてる方だそうで。


ありがたい働きかけだなと思います。ありがとうございました。

 

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とこのような感想をお持ちでした。

タクシーもいろいろ利用者の課題に寄り添うような取り組みを始めているみたいですね。

どんどん広がってほしいと思います。