昨日の続きです。
では自分に100万円残すにはどうすればいいのでしょうか?
ここから逆算が始まりますよ!
100万円を残すためには、税金を払う前の「営業利益」をいくら残さねばならないかと考えます。
税金をざっくりと35%で計算すると
100万円(税引き後利益)÷ 0.65 = 153.8なります。
つまり154万円の「営業利益」を残さねばなりません。
「営業利益」を154万円残すためにはどうすれば良いかを考えます。
さあ「固定費」です。
仮に家賃が16万円、光熱費その他で15万円とします。
次に人件費です。
基本、開業にあたってできるだけ「固定費」は増やしたくないところです。
しかし、家賃や電気代はどうしても払わねばなりません。
とにかく、将来の為にも開業1年間はどれだけ暇であっても店を存続させなければなりません。
ここがまず踏ん張りどころです。
仮に店主が一生懸命働いて「少数精鋭」を貫くとします。
そこに1人のアルバイトを雇います。
4時間× 1200円(19)= 4800円
つまり、1日あたり4800円の人件費がかかります。
それをざっくりと営業日数25日稼働としたら
4800 × 25日= 12万円
となります。
そうすると「固定費」全体でざっくりと43万円となります。
この「固定費」は過小評価で見積もるのではなく、少し多めに計算をしておくことが大事です。
店を始めたがお客が来ないとなった時、予想を超える高い固定費は致命傷になります。
そのためにも、固定費は過小評価するのは危険です。
次に、この「固定費」と「営業利益」を足すと、「粗利」として197万円が必要だとはじき出されてきます。
「粗利」197万円を残そうと思えば、売り上げをどれぐらいにしなければならないのか?
「売り上げ」290万円が必要だと計算できます。
一般に飲食店の原価率は一般的に30%などと言われていますが、大体28%から35%の間であれば大丈夫だと言われます。
35%を超えると危険水域です。
ですから
197(粗利)÷ 0.68 = 289.7 万円
289.7万円× 0.32(原価)= 92.7万円
という数字がはじき出されます。
※ここではじき出される原価というのは、お客さんに提供するメニュー全体の平均です。
個別メニューでの原価率は当然違ってきます。
高級食材を用いたメニューであれば当然原価率は上がりますが、それも含めて全体の原価率を示すものです。
なので、自分の給料を100万円残したいと思えば、ざっくりと300万円を売り上げて、なおかつ人件費を抑えながら原価をコントロールする必要があるということがわかります。
つづく