昨日の続きです。
一気飲みとアルコール中毒も問題となっていましたね。
以前ほどじゃありませんが、「駆けつけ3杯」なんて言葉も残っています。
酒を周囲の「一気」の囃し声に合わせて一気に飲み干させる「一気飲み」。
私が大学生の頃でも、就職した頃でも「一気飲み」が宴会などで連発されていました。
宴会ともなれば、若手が先輩に酒を注いで周ります。
そうすると今度は「ご返杯」を要求されて、グッと飲み干すなど日常茶飯事でした。
宴会が終了するまでに、正直どれだけ飲んでいるのやら。
なんというか当時は、先輩や上司には酒を注ぎ、ご返杯を要求されたら断らないというのが1つのしきたりでした。
既に書かせてもらったように、日本人の 5%にはアルコールを分解する能力がないのです。
大学の入部コンパなどでは新入部員が一気のみを強いられ、急性アルコール中毒を起こして緊急搬送されるなど大学入学式のある春先の新聞記事によく見られます。
このような人命に関わることのある飲酒の強要は犯罪に他なりません。
中毒といっても、アルコールそのものは有毒ではありません。
しかし血中納度が高くなるにつれて酔いがまわり、脈が早くなって時には心臓がドキンドキンと踊りだします。
普通に飲める人でも、
①アルコール濃度が0.05~0.10%で顔面紅潮し、理性も失われて多弁となります。
②0.15~0.25で千鳥足となり(中等度の酩酊状態)。
③0.25~0.35で歩行困難となります(高度の酩酊状態)。
④0.35~0.45で泥酔となり急性アルコール中毒と呼ばれる状態になり放置すると危険です。
⑤さらに0.45以上になると心臓麻痺・呼吸麻痺により死亡するとされています。
このように5段階で考えてみると、私は③ まで経験していますね。
通常、ボトル一本のウイスキーを1時間で空けると、この⑤の濃度に達する可能性があります。
日常的な多飲による慢性のアルコール中毒(単にアル中とも)は肝機能障害、意識の低下がみられます。
アルコールが切れると幻覚、手足の震えなどを伴うことから、つい飲み足すということで、「アルコール依存症」と呼ばれます。
私も病院勤務時代「アルコール依存症」の患者さんを何度か送迎したことがありますが、あまり気分のいいものではありません。
つづく