hayatouriの日記

はやとうり の独り言

「内開き」と「外開き」  その2

 

昨日の続きです。

 

玄関ドアの場合、家の中から外側に開くのが「外開き」、内側に開くのが「内開き」です。

 

日本の玄関ドアが外開きで、欧米の玄関のドアが内開きなのは以下のような理由あるからです。

 

まず、欧米のドアが「内開き」なのは「防犯上の理由」だといわれています。

 

万が一、不審者が玄関を開けようとしたときに、「外開き」のドアの場合は力いっぱい不審者に引っ張られ、そのまま家の中に侵入されてしまう可能性があります。

 

しかし、「内開き」のドアの場合は、家の内側から自分の全体重をかけてドアを抑えたり、家具などを持ってきてドアが開かないようにすることができます。

 

ヨーロッパの玄関ドアは、ほとんどが内開きです。

 

イタリアでは、ヒンジが外に出ている外開き戸は防犯上理由でありえないとの事です。

 

外開きドアは、ドアをささえる蝶番(ヒンジ)部分が外に露出します。

 

蝶番を破壊すると簡単に扉が開けられ中に侵入できるので、ドアは安全性の高い内開きが標準です。

 

フランスは少し違います。

 

「大切なゲストを歓迎して中に招き入れるために、玄関ドアは内開き」というような理由があるみたいです。

 

外開きドアは、お客様を玄関先で追い返す印象のようです。

 

また、木製ドアが主流のヨーロッパでは、扉を外に開いたら、扉が雨風にさらされる機会が増えるので扉の木材が傷みやすくなります。

 

これを避けるために内側に開けるという説もあります。

 

アメリカやカナダの北米は、もともとヨーロッパの文化を受けついたため内開きが主流です。

 

他に、北米には地域によって玄関ドアが2重扉になっている住宅を見かけます。

 

暑い地域では網戸のようなスクリーンが、寒い地域では防風をさけるためガラスのドアが外側に設置してある2重扉です。

 

この場合必然的に、外側の扉が外開き、内側の扉が内開きになります。

 

では、日本でも防犯対策として「内開き」にすれば良いではないかと思いませんか?

 

ところが、日本のドアが「外開き」の大きな理由は、玄関で靴を脱ぐ習慣があるからだといわれています。

 

欧米では家の中でも靴を履いたまま過ごしますので、玄関に靴を脱ぐスペースは必要ありません。

 

つづく