hayatouriの日記

はやとうり の独り言

自律神経について考える その1

 

もうその日は過ぎてしまいましたが、私たち業界に伝わる格言で「彼岸に灸せよ」という言葉があります。

 

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もご存知だと思います。

 

春と秋のお彼岸は季節の変わり目で体調を崩すことが多いのです。

 

その時にお灸が有効だという昔からの言い伝えです。

 

どうやら自律神経の変調を整えるという意味もあるようです。

 

そこで、今回は自律神経について考えてみたいと思います。

 

皆さんもよくご存知の通り、自律神経には交感神経副交感神経があります。

 

交感神経が緊張すると、脈が速くなったり、血圧が高くなったりします。

 

一方、副交感神経が優位になると、人はリラックスできます。

 

日中、活動しているときは交感神経が働き、夕方からは副交感神経が働きます。

 

交感神経が働くことによって脈が速くなり血圧が高くなることで筋肉に血液が送られ、元気に働けるわけです。

 

ところが、一日中忙しくしている人がいます。

 

すると夕方以降も交感神経が緊張したままで、夜になっても眠れません。

 

夜遅くまで残業する方もそうでしょう。

 

この他、交感神経を緊張させる要因に「悩み」があります。

 

「悩み」ながら布団に入ってもなかなか寝付けない、いやむしろ目が冴えて朝まで起きていた!なんてことはありませんか?

 

いくら悩んでも物事はなかなか解決はしません。

 

それならあまり悩まないことにしませんか?

 

そうもいきませんか?

 


「寒さ」は血管を収縮させます。

 

つまり交感神経を緊張させるのです。

 

昔は暖房が十分ではなく、室内は寒く、便所や風呂も外が多く、それが原因で冬は脳卒中になる人がたくさんいました。

 

ちなみに、昔は脳血管障害後遺症で麻痺などが残ると「中風(ちゅうぶ・ちゅうふう)になった」などと言いました。

 

これは風邪(ふうじゃ)に中(中国語の動詞で的・目標や銃弾・宝くじ・賞・予想などが当たる,命中する との意味)してしまったという意味から発生したものなのです。

 

東洋医学の考え方ですね。

 

外から来る邪気のことを「外邪(がいじゃ)」と呼びました。

 

【風】【暑】【湿】【燥】【寒】【火】と6つあるので「六邪」と呼ぶこともあります。

 

例えば、湿度が高くて関節が軋む、体が重いというのは【湿邪】が原因、というような考え方です。

 

全部の解説はとても長くなるのでできませんが、前出の「風邪」は、体内を縦横無尽に走り回る性質を持っている邪気のことをいいます。

 

特に体の上部(あたまなど)を襲いやすく、頭痛やめまいなど上半身の症状と密接な関係があります。

 

また、寒や熱、湿など別の厄介な邪気とともに侵入するため、組み合わせて色々な症状を引き起こしやすくなります。

 

「風邪」がらみの発病が多いことから、「百病の長」ともよばれています。

 

つづく