hayatouriの日記

はやとうり の独り言

ある数学者の言葉 その3

 

長かった雨も何とか終わったみたいですね。

 

 

 

地域によっては、線状降水帯によって大水害が起こったりして、本当に困ったものです。

 

 

 

今週末にかけてはまだまだ暑さがぶり返すようで、これも体調にはあまり良くないですね。

 

 

 

 

時々スーパーに出かけるのですが、今の物価高は本当にすごいですね。

 

 

 

いつも鮮魚コーナーを見て回るのですが、どんどん値段が上がってきて、なかなか手を出しにくいところまで来ています。

 

 

 

とは言うものの、食料で使うお金は削ることができません。

 

 

 

最近の新聞広告を見てても、本当にこの傾向がよくわかります。

 

 

 

広告に載っている雑誌の大きな見出しを読むと「年金でも苦労しない食事の仕方」とか「蒸し料理で食費を抑えるやり方」「少ない年金でも暮らしていく方法」etc

 

 

 

 

もうすぐ「欲しがりません勝つまでは!」みたいな感じになってしまうのではないか・・

 

 

 

いやいや、ちょっと待ってよと思います。

 

 

 

そのうち「あなたの身近にある食べられる野草はこれだ!」とかいうのが出てきたりして・・・

 

 

 

個人でできる生活防衛も限界が近づいていますね。

 

 

 

 

そんな中、食料品の消費税を1%への引き下げが何とか行われようとしていますが、さて、2年でまた元に戻すということが可能だと思います?

 

 

 

ていうか、そもそも消費税を下げたところで、販売価格を設定できるのは販売業者です。

 

 

 

仕入れから製造・販売に行くまで、途中の経費が膨らんでしまえば、値下げ分は吹っ飛んでしまうのではないでしょうか。

 

 

 

正直言って私はあまり期待しないで様子を見ておこうというような感じです。

 

 

 

 

 

さて、さて本来のブログに話を戻したいと思います。

 

 

ここから数学者の森氏のお話をご紹介します。

 

 

 

f:id:hayatouri:20260911170824j:image

 

 

 

ハミダシを許さない集団なんてのはかなわない。

いつまでも気楽に仲間から脱落できて、気が変わればまた、いつでも仲間に戻れる、これがよい集団というものである。

 

 

 

分からんことを楽しむのも、立派な能力です。

 

 

 

英単語を覚えるのが受験勉強で、知らなくてもでっちあげるのが受験技術。

 

 

 

 

テストはゆがんだ鏡、仕方なく点数化してるだけ。

 

 

 

 

年をとることはいいこと。

 

 

 

いいことには、必ず悪いことがくっついてくる。

いつでも、なにかを新しくやろうとしているほうがよい。

 

 

 

今の教育で何より必要なのは、どんな不確定な変動にもツブシの利く人間を育てることだろう。

それを教師というツブシの利かぬ人間に委ねるところが困ったところ。

もっと悪いのは、未来が不確定になればなるほど、当面の制度を安定化しようという図式である。

 

 

 

 

楽しいことが広まるというのは、社会がよくなるということです。

 

 

 

 

エエカゲンがおもしろい。

 

 

 

 

ひとりで渡ればこわくない

 

 

 

 

 

おじさん度というのは「誰でもこうするものだ」とか「みんなこうしてきたのだ」とかの言葉を、日常にどれだけ口にするかで計られる。

 

 

 

 

 

年配者に好かれるコツは、要するに砂糖と塩の加減の問題やねん。

「生意気の芸には愛嬌のスパイス、愛嬌の芸には生意気のスパイス」。

生意気だけでも、ベタベタ甘えてばかりでもいかん。

 

 

 

 

 

人生20年。

体の物質も頭の配線も、20年もすればすっかり変わるんやから、20年前のオレは赤の他人やと思えと。

人生は20年ずつやったら、80年でも4回あるやないの。

4回あったら1回やそこらどうなろうと、まだ次があるやないのという、何かそういうノリね。

 

 

 

ぜんぜんつかまらないタクシーが、その時だけバカに間がよくつかまったりするとか、はかない幸福もあったりする。そんなもんだろう、と僕は思う。

 

 

 

 

同じ分野でも、教授と全く違うタイプの研究者をうまく育てた教授っていうのはどちらかというと尊敬されましたね。

教授がいくら偉くても、自分の雛形を作ったって仕方がないからね。

 

 

 

元気になれ、がんばれというメッセージが多すぎる。・・・みんなが毎日ハイになることないやんか。

元気がない人もいてええんや。

 

 

 

 

今回は、この辺で終わりにしたいと思います。

 

仮に、大学にこんな先生がいると、なんだかほっとしますね。

 

 

 

私が特に思ったのは途中で紹介した「人生20年で区切ってみたらええちゃうか」という捉え方ですね。

 

 

 

20年で人生を一区切りすれば、まぁ、普通に健康であれば、4回チャレンジができるわけで、そう考えると、私ももう一回ぐらいチャレンジができそうな気がします。

 

 

 

さて、今回も長いブログにお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある数学者の言葉  その2

 

 

なんだか全国的に変なお天気が続きますね。

 

 

 

各地で無事でやり過ごせれば良いのですけど。

 

 

 

台風24号は何とか熱帯低気圧に変わりそうなんですけど、まだまだ警戒が必要です。

 

 

 

お互いに油断なく注意しましょう。

 

 

 

さて、ブログの続きです。

 

 

 

 

数学者の森 毅(もり つよし、1928年1月10日 - 2010年7月24日)氏の含蓄ある一言を取り上げています。

 

 

 

 

私自身は「数学者」とか、「理系」とかの言葉に少し嫉妬心というか、憧れが小さな頃からありました。

 

 

 

小中学校ではそれほど感じなかったのですが、高校生になると、明らかにこの部分に違いが出てくるように思います。

 

 

 

つまり「理系脳」があるかどうか?

 

 

 

 

皆さんもそんな経験したことありませんか?

 

 

 

 

例えば、物理・化学・数学等、私なんぞは、ない頭をひねくり回しても問題集には弾き飛ばされてきたものです。

 

 

 

 

日本語で聞かれていることはわかるのですが(いや、わかったつもりになっていたのかもしれません)、問題を解くにあたっての手がかりが全く浮かんでこないことなんかは日常茶飯事。

 

 

 

 

そんな問題でも、席が近くの「理系脳」の優秀な学生に聞くと「あ!なあ〜るほど!」と、解き方を教えてくれるわけです。

 

 

 

 

同じ教科書で、同じ先生に同じ授業を受けても、これだけ違うわけです。

 

 

 

もちろん、努力で追いつくこともある程度はできるのでしょうが、「持って生まれたもの、センスというか何か違うよなぁ」というのが正直な感想でした。

 

 

 

 

「敵わない奴ら」の存在を認めることと、その才能と仲良く付き合うことの大切さを学んだ高校時代でした。

 

 

 

余談ですが大学生になると、当時の名古屋大学物理学専攻の学生たちとも 付き合い始めることになります。

 

 

 

名古屋大学に来た理由は「東京大学落ちたから~」みたいなやつが結構いて、日常会話は日本語でお互いに問題ないのですが、物理学や宇宙の話になるともはや、私は「異星人」と話してるような感覚になってしまうわけです。

 

 

 

ただただ、彼らの頭の良さには感心するばかりでした。

 

 

 

さて、話を元に戻したいと思います。

 

 

 

ここから数学者の森氏のお話をご紹介します。

 

 

f:id:hayatouri:20260907100909j:image

 

 

 

 

僕は、目的に向かって一直線というよりは、多少は目的に達するのが遅れても、適用に脇道に入り、その道草を楽しんでいて、結果的には目的に達してしまう方が、結局は楽しくて得ではないかと考えている。

 

 

 

 

学力低下が社会問題になってますが、本当に大事なのは、学力がなくとも 何とかする力をいかに育てるかです

 

 

 

 

未来は、人間のちっぽけな創造の枠を超えているからドラマチックなのだ。

 

 

 

 

 

「できない子」に、何かを教えようとして、逆に君が、彼から何かを学ぶことの方が、君にとって大事なことだ。

学びは人間関係の中に成立する。

 

 

 


心の座標軸を動かしてみよう。

そしたら、もっと自由に、柔軟な発想で考えることができ、楽しく心豊かに過ごせるかもしれない―。

 

 

 

 

数学科なんて入りやすいほうだった

 

 

 

 

 

 

集団にいると「安心」はできるが「安全」ではない

 

 

 

 

 

 

何を選んでも、完璧な幸福というわけにはいかない。

 

 

 

 

 

確かに僕はずぼらだったけれど、先生がぶざまな姿を生徒に見せることも大事なんだよ。

 

 

 

 

 

傷つけないやさしさなんて 偽物じゃないやろか。

 

 

 

 

 

ムリやムダを省いて答えを出そうという、効率主義の教育ではだめ。

まちがったっていいじゃないか

 

 

 

 

 

今も君が、生きていくために、夢を持てばよい。それが実現できなくっても、それはその時、また別の夢を持てばよいではないか。

 

 

 

 

 

国民は”支持率が90%になったら、こうすべきだ”などとむきななってはいかん。

多数派が得する世の中はよくない。

「少数派はおもろいで」という方が良い世の中になる。

 

 

 

 

 

少人数で形成されたグループで、他のメンバーに文句を言われないようにしようとか、皆が平等であるべきだなんて言い出すと、考え方はどんどん官僚化して狭くなってしまうのです。

 

 

 

 

 

雑木林には、さまざまな木が茂っている。

そのあるものは、この雑木林にとって邪魔に思えることもある。

しかしそれは、そこへ入る人間からの思惑で、やはり全体としての自然の調和があって、雑木林はあるのだろう。

そうだから、さまざまな花が咲き、さまざまの虫が来る。

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

ある数学者の言葉  その1

 

台風24号があっちへウロウロこっちへウロウロとしている間、日本国内で線状降水帯ができて、大雨の被害が出ていますね。

 

 

 

私のところは安全と思わず気象情報など注意してみておく必要があります。

 

 

 

これから週末にかけて、どうぞご安全にお過ごし下さい。

 

 

 

今回のブログは、ある数学者の言葉を色々取り上げてみたいと思います。

 

 

 

その数学者とは森 毅(もり つよし、1928年1月10日 - 2010年7月24日)氏です。

 

 

 

 

f:id:hayatouri:20260904143018j:image

 

 

日本の数学者、評論家、エッセイスト。

 

 

 

この写真をご覧になって「あ!知ってる」と思われた方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

京都大学名誉教授。

 

専攻は関数空間の解析の位相的研究だそうですが、私には、全然にわかりません。

 

 

数学・教育にとどまらず社会や文化に至るまで広い範囲で評論活動を行いました。

 

 

 

歌舞伎、三味線、宝塚歌劇団は在学中より熱中し、これらもエッセイの材料としています。

 

 

 

北海道大学理学部助手を務めた後、1957年京都大学教養部助教授に就任。

 

1971年、教授昇任の審査の際に、助教授就任後の数学者としての業績は論文が2本だけだったため、「これほど業績がない人物を教授にしてよいのか」と問題になったが、「こういう人物がひとりくらい教授であっても良い」ということで京都大学の教授となったと言われています。

 

 

 

実は、私、自分の仕事の関係で、この方のいとこにあたる方を長きにわたり治療させていただいたことがあります。

 

 

 

その方もやはり学力が優秀で、医者になろうと思ったのですが、戦争で徴兵され満州でいたところをソビエト軍に捕まり、シベリア抑留されました。

 

 

 

仲間たちがバタバタと飢えと寒さで死んでしまう中で、奇跡的に生き延びて、ようやく日本に生還したという経歴をお持ちの方でした。

 

 

 

ふとした会話の中で、この京都大学の教授といとこ同士であると言う話になりました。

 

 

 

そう言われてみれば、背格好や顔がよく似ています。

 

 

ちょうどその話を聞く少し前、京都大学の森教授がマスコミなどでいろいろ発言されているのを見ましたので、彼の発言に大変興味がありました。

 

 

 

大学教授らしからぬ、表現力もユーモアもあったので、今回少しご紹介したいと思いました。

 

 

 

 

 

以下、森教授の奥深い発言から・・・

 

 

 

 

論理的なことや正しいことばかり追わず、とにかく何でも面白がるようにしています。

 

 

 

 

 

正しさは伝染(うつ)らないけど、楽しさは伝染(うつ)る。

 

 

 

 

 

書いているうちに、内容はできてくるものである

 

 

 

 

ゆっくりわかるのも、一種の才能

 

 

 

 

自分とちがった考えを持つ他人がいるというのは、とても貴重なことだ。それは、少しもケシカランことではない。

 

 

 

 

即戦力なんて、自分を食いつぶすからね。あんまり即戦力になると、時代が変われば途端についていけなくなるからな。時代の変わり結構早いからね。

 

 

 

 

一人っ子で協調性は弱いけど、社交性はあるんや。

 

 

 

 

60パーセントぐらい幸せだったら、相当に幸せだと思うことにすればいいと思うよ。

 

 

 

 

若いうちから、もっとムダせい、言うの。ムダがどれだけ身につくかで、教養が広がるんやからね。

 

 

 

 

僕は、山の上へ無駄なく行くより、谷の方でデレッとしてるのが好きなんや。そうするとね、シャキシャキしてたのでは見えないものも見える時があるよ。

 

 

 

 

賢(かしこ)に教わるぐらいアホでもできるわ。アホから教わるのがほんまの賢や

 

 

 

 

先が決まってないから不安と思うか、先が決まってないから気楽と思うか、暗いよりは明るい方がいいではないか。

 

 

 

 

校長など未だに「全校一丸となって」と一致結束を口にしたがる人が多いが、多様なものを管理できるのが本来の管理能力。

 

 

 

 

戦時中、ぼくはというと、自他共に許す非国民少年で、迫害のかぎりを受けた不良優等生、要領と度胸だけは抜群の受験名人、それに極端に運がよくって、すべての入試をチョロマカシでくぐりぬけた

 

 

 

 

エリートは育てるもんやない、勝手に育つもんや

 

 

 

 

さて、今日はここまでにしたいと思います。

 

 

自分なりの感想を言うと、読んでいる方のイメージを壊してしまうと悪いので、書き加える事は控えておきたいと思います。

 

 

 

でも、誰かにこう言ってもらえることで、これまでの自分の至らなかったことや、恥ずかしかったことや、失敗したこと、後悔していることなど、少しは今の自分の足しになっているのだと思い直すことができるのではないでしょうか。

 

 

 

そしてなんだかいつもイライラしてる自分に少しブレーキをかけるような、俯瞰的に自分を見つめ直すことができる小さなきっかけになるのではないかなぁと思ったりしています。

 

 

 

皆さんはどのようにお読みになられましたでしょうか?

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

絵空事のような  その6

 

いつまでたっても、暑い日が続きますし、各地で線状降水帯で大変なことになりますね。

 

 

もはや異常気象は、日常的になってしまいました。

 

 

 

ネパールの大災害も、もとはと言えば氷河が温暖化で解けたのが原因だとか。

 

 

 

自然の大きさから見れば、我々人間の営みなんて本当に小さなものですから、そういった自覚もやっぱり必要でしょうね。

 

 

 

さて、ブログの本題に戻ります。

 

 

 

世界的に目を覆いたくなるような富の集中と貧困の格差が広がっています。

 

 

 

この格差をなくすためにはどうすれば良いのでしょうか?

 

 

 

負け組の中に入っている私たちは、精一杯頑張って「何とか食べていく」しかないのでしょうか?

 

 

それに加えて「負け組」は、「頑張らないから、自己責任だ」と、言われ続けなければならないのでしょうか?

 

 

 

これまでの議論をまとめると「いや、そうじゃないだろう、そもそも、今の社会の構造が富裕層に圧倒的に有利にできている」ということがおわかりになると思います。

 

 

 

フランスの経済学者ピケティは新しい提案をしています。

 

 

 

これまでの話をまとめます。

 

 

 

トマ・ピケティ(Thomas Piketty)の中心的な考えは、『21世紀の資本』(2013年)や『資本とイデオロギー』(2019年)などの著作で示されたものです。

 

 

 

 

資本主義のもとでは、長期的に資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回る傾向(r > g)があり、これが富の集中を加速させ、格差を拡大させる、というものです。

 

 

 

歴史データを基に、20世紀半ばの戦争・大恐慌・高税率政策で一時的に格差が縮小したあと、1980年代以降の規制緩和・税率引き下げで再び格差が拡大していると指摘しています。

 

 

 

格差は自然法則ではなく「政治的・イデオロギー的な選択」の結果であり、税制や制度の変更で是正可能だ、というのが彼の立場です。

 

 

 

彼が提唱する主な方策(箇条書き)

 

 

 

•  累進的な富裕税(資産税)の導入・強化


個人の純資産(不動産・金融資産・事業資産などすべて)に対して、毎年累進税率で課税する。

 

低額資産は低税率(またはゼロ)、高額資産ほど高税率。

 

超富裕層(ビリオネア級)には高い税率(提案では数%〜極端な場合は数十%まで)をかけ、富の過度な集中を防ぐ。

 

国際的な協調が必要で、資産情報の透明化・自動交換を前提とする。

 

 

 

 

•  高額所得に対する急進的な累進所得税


最高限界税率を大幅に引き上げる(歴史的には80%前後やそれ以上を例に挙げる)。

 

労働所得だけでなく、資本所得も含めた包括的な所得課税を重視。

 

これにより、超高所得層の所得集中を抑え、再分配の財源を確保する。

 

 

 

•  累進的な相続税・贈与税の強化

 


巨額の相続・贈与に高い税率をかけ、世代を超えた富の固定化を防ぐ。

 

 

同時に、その税収を活用して「すべての若者への最低限の相続(資本賦与)」を実施する案を提示。

 

 

例えば、25歳時点で一定額(フランスの例で約12万ユーロ程度を想定した提案)を一律に支給し、資産を持たない層にもスタート資本を与える。

 

 

•  国際協調によるグローバルな資産・所得課税

 


一国だけでは資本が逃げ出すため、主要国(特にEUや先進国間)で共通の富裕税・法人税・炭素税などを導入する仕組みを提唱。

 

 

世界規模の富裕税や所得税で財源を集め、国際的な「正義基金」などを通じて途上国支援や格差是正に充てる構想もある。

 

 

•  企業統治の民主化(参加型社会主義の要素)

 


企業の取締役会に労働者代表を大幅に増やす(ドイツの共同決定制度の拡張など)。

 

 

大株主の議決権に上限を設けるなどして、所有と権力の集中を緩和する。

 

 

 

•  教育・社会保障などの再分配政策の拡充

 


税収を使って教育機会の均等化、ベーシックインカムや最低所得保障、医療・年金などの強化を図る。これにより、機会の平等を高め、格差の再生産を抑える。

 

 

ピケティはこれらを「参加型社会主義」や「社会連邦主義」といった枠組みで位置づけ、完全な平等ではなく、所得格差を1対5程度、資産格差を1対10程度に抑えるような社会を目指すとしています。

 

 

 

近年の議論では、気候変動対策とも結びつけて、富裕層課税で脱炭素や国際再分配を進める提案も出しています。

 

 

 

これらの方策は「理想的な設計」として提示されており、政治的実現性や経済成長への影響については批判・議論も多くあります

 

 

ただ、彼の核心は「格差は政策で変えられる」という点にあります。

 

 

 

さぁ、このように様々な提案が行われています。

まさに「絵空事のような」と思われるかもしれません。

 

 

 

しかしこのような問題点を改善・修正していかない限り、今まで議論されていた地球温暖化などの根本的解決にも人類は立ち向かうことができなくなっているのです。

 

 

皆さんは、どうお考えになるでしょうか?

 

 

 

「我が亡き後に洪水は来れ」と願うことで、人類の未来を閉ざしてしまわないようにしなければなりません。

 

 

 

さて、今回もずいぶん長くなりましたが、ブログにお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

絵空事のような  その5

 

異常気象が続いてます。

 

 

線状降水帯も各地で被害をもたらしていますし、海外では、ネパールで氷河が溶けて大洪水が起こったりとか、ヨーロッパでは熱波で多くの人が亡くなったり・・・

 

 

 

 

トランプ大統領は「地球温暖化などはあるわけない!」とか言ってますが、それこそ思考回路がどうにかしてるとしか思えません。

 

 

 

「カナダはアメリカの51番目の州だ」と言い出し国境にあるオンタリオ湖を「Lake America」と改称する大統領令まで出したり。

 

 

「メキシコ湾は、アメリカ湾だ!」と、言い出したり。

 

 

「グリーンランドそのものをアメリカが取得する」と言ったり。

 

 

イランを攻撃し、「数週間で終わる」と考えたのに戦争が長期化し世界経済を混乱に落とし入れたり。

 

 

現在、猛烈に攻撃しているのは主として「国際刑事裁判所(ICC)」です。

 

 

最大の原因はイスラエルのネタニヤフ首相に対する逮捕状です。

 

 

ICCは2024年11月、イスラエルのネタニヤフ首相と当時のガラント国防相について、ガザでの戦争犯罪・人道に対する罪に関する逮捕状を出しました。

 

 

まさに、これが気に入らないと言って、2026年8月18日、ついに、ICCのトップである赤根智子所長まで制裁対象にしました。

 

 

赤根さんは日本人です。

 

 

f:id:hayatouri:20260828132952j:image

 

 

アメリカ政府は赤根氏らについて、米国がICCの管轄権に同意していない政府の関係者をICCが捜査・逮捕・訴追する活動に直接関与したことを理由としていますが・・

 

 

つまり、「裁判所の判決が気に入らない」

 

という段階を超えて、「その裁判所の裁判官・検察官・所長個人を経済制裁する」というところまで来ています。

 

 

なんとも正気の沙汰ではないことまで平然と行うようになりました。

 

 

今回のトランプ大統領の暴挙は、法の支配という現代の人類が築き上げてきた根本原則を破壊するものである事は間違いありません。

 

 

 

その点を踏まえた上で確認しておきたいことがあるのです。

 

 

今赤根さん本人に生じる主な不利益には、どのようなものがあるのでしょうか?

 

 

① アメリカにある資産が凍結される

 

赤根さんがアメリカ国内に銀行口座や資産を持っていれば、原則として凍結されます。

 

さらに重要なのは、アメリカの金融システムを経由する取引にも大きな支障が出ることです。

 

赤根さん自身、8月26日の会見で「すでに送金などに支障が出ている」と明らかにしています。

しかしこれは「アメリカに財産を持っていなければ関係ない」とは必ずしも言えません。

 


② アメリカへの渡航ができなくなる

 

制裁によって赤根さん本人だけでなく、家族についてもアメリカへの入国が制限されます。ですから、例えば将来、

 

アメリカでの国際会議
アメリカ政府関係者との会談
アメリカの大学・研究機関での講演
私的な旅行

などをすることが非常に難しくなります。

 


③ 国際的な金融取引が非常に面倒になる

 

ここが実はかなり深刻です。

アメリカの制裁対象者になると、米国の金融機関はもちろん、米ドルを使った国際取引を扱う金融機関が慎重になります。

 

金融機関からすると、

「この人との取引をしたら、アメリカの制裁に引っかからないか?」

 

というリスクが生じるからです。

 

そのため、アメリカとは直接関係のない銀行であっても、取引を避けたり、追加確認を求めたりする可能性があります。

 

 

 

さて、この段階で、既にお気づきになった方もいらっしゃると思います。

 

 

アメリカの制裁を受けると、基軸通貨として運用されているドルを使うことができなくなってしまうのです。

 

 

ここで今回のブログの話に戻りたいと思います。

 

 

前回のブログで「繁栄の共有」のためにどこに手を加えればいいのかについて、ピケティ氏はドルに替わる新しい国際通貨を作り出す必要性があると述べていました。

 

 

ただし、これは「ドルをやめて、単純に中国「元」のような別の一国の通貨へ置き換えればよい」と言っているわけではありません。 

 

 

彼の問題意識はもっと大きく、「一国の通貨を世界経済の基軸にして、その国に金融・通貨上の特権が集中する仕組み自体を見直す」という方向です。

 

 

そもそも、なぜドルが「特別」なのでしょうか?

 

 

現在、ドルは世界の貿易・金融・外貨準備で圧倒的に重要な通貨です。

 

 

2025年時点でも、世界の公的外貨準備に占めるドルの割合は約57%、ユーロは約20%です。

 

 

たとえば日本が原油を買う場合でも、相手国が日本円を欲しがっているとは限りません。

 

 

そこで、

円 → ドル → 原油

という取引が成立します。

 

 

世界中の国がドルを必要とするため、

 

 

「ドルを発行できるアメリカ」

には、他国にはない巨大な特権が生まれます。

 

 

今回の赤根さんへのアメリカ政府からの制裁は個人レベルでも、ドル使えなくすれば世界中でクレジットカードを使って取引をすることさえ不可能になってしまうような現実を生み出すことが可能になるわけです。

 

 

それがときには、国または地域単位で実行されできたわけです。

 

 


2.アメリカは「自国通貨で世界から物を買える」

 

 

ここがピケティ的な問題意識の核心です。

 

日本が海外から100億ドル分のものを買おうと思えば、基本的には、輸出してドルを稼ぐか、借金してドルを調達する必要があります。

 

 

ところがアメリカは、ドルそのものを発行する国です。

 

したがって極端に言えば、「世界中が欲しがっているドルを発行して、世界から商品・サービス・資産を買う」ことができます。

 

 

これは「法外な特権(exorbitant privilege)」と呼ばれることがあります。

 

 

実際、戦後の国際通貨制度は、アメリカを中心としてドルを主要な準備・決済通貨にする形で形成されました。

 

 

つづく

絵空事のような  その4

 

 

まだまだ暑い日が続きますし、沖縄地方には台風も接近していますから、今後も注意が必要ですね。

 

 

 

2 ・3日前に仕事場のスキャナーが調子が悪くなったので、新しいスキャナーに買い替えました。

 

 

 

紙の書類をPDFに残すための機械なんですが、なんと同じ商品名ながら製造会社が変わっておりました。

 

 

 

多分、この業界も会社の吸収合併等が進んでいるのでしょうね。

 

 

 

ただ、10年の歳月はスキャンのスピードが劇的に速くなったことにより証明されました。

 

 

 

f:id:hayatouri:20260826103047j:image

 

 

また、仕事に取り掛かる手数もだいぶ減ってより便利になったのは間違いありませんが、いろんなところで皆さんも経験されてると思いますが「取り扱い説明書」がなくなりました。

 

 

 

必要であればQRコードを読み込んでくださいとの指示です。

 

 

紙からデジタルですね。

 

 

先日、何年かぶりに銀行の窓口に直接行ったところ、今まであった「振り込み用紙」等の書類が一切なくなっておりました。

 

 

印鑑は必要だと言われましたが、その朱肉すらありません。

 

 

何やらパッドに印鑑を押し付けて印影確認するだけのようです。

 

 

人間の目ではなく、多分AIが印鑑の相違を確認するのでしょうが、こうなると全くよく似た印鑑でもちょっと何かが違うだけで100%拒否されることになってしまいますね。

 

 

それこそ「オールオアナッシング」です。

 

 

それから、銀行員の皆さんが制服ではなくなっていました。

 

 

 

これもちょっと新鮮でした。

 

 

 

 

さて、だいぶ横道にそれましたので、本来の話に戻します。

 

 

 

フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏の話でしたね。

 

 

世界の中で貧富の差が拡大していくことや経済的不平等が国家間で起こることなどに対して彼は・・・

 

 

 

「この搾取主義的なイデオロギーは機能しないでしょう。我々は別のモデルを考える必要があります。」

 

 

 

と述べています。

 

 

彼の頭の中には、どのようなモデルが描かれているのでしょうか?

 

 

 


「(途上国中心の)グローバル・サウスには、(先進国中心の)グローバル・ノースと同じ水準の繁栄を達成したいという正当な願望があります。

 

 

世界不平等研究所の最近の報告書では、2100年までに各国・地域の1人あたりの(実質的な)国民総所得水準を完全に収斂(しゅうれん)させる目標を提唱しました。

 

 

地球の温暖化や居住可能性を見すえ、いかに『繁栄の共有』を実現するか、が我々の問いです。

 

 

実現には、世界的な不平等の縮小や脱炭素化に加え、成長分野を、物質集約型セクターから(教育や医療といった)非物質的セクターに移すことなどが必要です」

 

 

 

それは具体的にどのように進めていくのでしょうか。

 

 


「提案しているのは、すべての国に公平な開発資金を提供する世界的な基金の設立です。

 

 

(純資産に累進的にかける)富裕税や所得税を通じて各国の億万長者から集めたお金で、企業の株式を取得し、投資先や環境、労働の基準に影響を及ぼす仕組みです。

教育や医療への支出の大幅な増額にも充てます」

 

 


「国際経済秩序の変革もカギになります。

国際通貨基金(IMF)は、議決権が先進国に有利に配分されており『金権政治的』です。

 

 

経済システムの主導権を取り戻す必要があります。

 

 

私たちはIMFを『国連中央銀行』に改編し、新しい国際通貨を導入することを提唱します。

 

ドルの代わりに、この通貨を貿易や国際金融取引に使うことで、(ドル覇権による)世界的な経済の不均衡に対処します」

 

 

しかし米国は、ドル覇権を手放しそうにないことに対しては・・


 

「これは世界の国々だけでなく、米国にもよくありません。

 

他の国々に準備通貨として使われることで、過大評価を招き、(ドル高によって)米国の貿易赤字を悪化させています。

 

その赤字を減らすために、トランプ政権は軍事行動などを通じて他国の資源を搾取しようとしています。

 

 

我々が提案する解決策がより平和的で効果的です」

 

 


 ――ただ、以前提案した、富の不平等の是正に向けた世界的な富裕税の導入も、依然として広がっていません。

 


「どの国でも、億万長者への課税には大きな民意の支持があります。

 

私が『21世紀の資本』で世界的な富裕税を提案した際、同僚の多くは不可能だと言っていました。

 

しかし、24年の主要20カ国・地域(G20)首脳会議では、富裕税が公式に議論されるに至りました。

 

 

国際金融システム改革についても、アフリカやインドなどから要望が寄せられています。

 

 

 

世界経済におけるグローバル・サウスのシェアが上がり続ければ、ある時点で、西側諸国は圧力に抵抗することは不可能になるでしょう」

 

 


「情勢は急速に変化しており、西側諸国にとっては難しい局面です。

 

富の共有を拒否すれば、中国やロシアが率いる他の同盟ができ、別のシステムが作られるリスクがあります。

 

今こそ、より包摂的で民主的な国際機関を構築すべき時です」

 

 

このように彼はいくつかの大胆な提供をしています。

 

 

そのキーワードは「繁栄の共有」です。

 

 

最初の貿易ゲームを思い出してください。

 

 

あるグループには、資源はあるがそれを生産する手段がありませんでした。

 

 

あるグループは、生産する手段も、資金も豊富にあります。

 

 

あるグループは何にもありません。

 

 

このように考えると「繁栄の共有」のためにどこに手を加えればいいのか、ピケティ氏の提案が注目される意味がわかると思います。

 

 

特に私が目新しく思ったのは、ドルに変わる新しい国際通貨を作り出すとの構想です。

 

 

なるほど!

 

と思った理由を次回ご紹介したいと思います。

 

つづく

 

 

 

 

 

絵空事のような  その3

 

 

夏の高校野球で智弁和歌山が優勝しましたね!

 

 

個人的には沖縄尚学と横浜高校と、智弁和歌山しか注目してなかったのですけど。

 

 

考えてみれば、全国大会優勝の智弁和歌山に和歌山県大会で挑んで敗れた県内高校も頑張ったということが言えるんじゃないですか?

 

 

 

でも高校生ってすごいですよね、試合を続けている間、みるみるチームが強くなっていくのがわかります。

 

 

 

今年の夏は良いもの見させてもらったと思います、智弁和歌山の選手たちにさらにエールを送りたいと思います。

 

 

 

また、惜しくも敗れた高校球児たちにも感謝の気持ちを伝えたいと思います。

 

 

 

まだまだ残暑厳しい日が続きますので、ぜひ皆様もお体に充分ご注意なさってください。

 

 

 

 

ブログの話題に戻ります。

 

 

 

世界から戦争や貧困がどうしてなくならないのか、哲学者や思想家、経済学者に社会学者、もちろん政治家も含めて、長い間人間は考え続けてきました。

 

 

 

前のブログでもご紹介した通り「貿易ゲーム」を通じて、一見自由で平等で公正公平に見える資本主義の世界には「そもそも最初から平等でない」システムが組み込まれているということがわかってきました。

 

 

 

この問題について、鋭く切り込んでいく学者を紹介します。

 

 

 

フランスの経済学者、トマ・ピケティさんです。

 

 

かなりの有名人ですのですでにご存じの方も多いと思います。

 

 

 

少し彼の紹介をさせて貰います。

 

 

トマ・ピケティ(Thomas Piketty、1971年生まれ)氏は、フランスを代表する経済学者で、特に「貧富の格差」「富の集中」「相続」などを研究している人物です。

 

 

 

f:id:hayatouri:20260824144220j:image

 

 

 

富める者に、より富が集中する構造を描き、世界的ベストセラーとなった「21世紀の資本」の刊行から10年あまり経過しています。

 

 

 

この10年間、富の集中は、さらに進んで、一部のものすごい富裕層と、貧困層の格差はいっそうひどいものになってきています。

 

 

彼は先日朝日新聞の取材に答えています。

 

 

 

「21世紀の資本」を2013年に刊行して以降の世界の不平等を、どう見ているのかという質問に対して・・・

 

 

 


「ある意味で悪化しています。特に、最上位層への富の集中が10年前より進んでいます。

 

本の執筆当時、(米マイクロソフト創業者の)ビル・ゲイツ氏のような富裕層の資産は数百億ドル程度でした。

 

 

今では(テスラ経営者の)イーロン・マスク氏のような『トリリオネア(兆万長者)』が現れています」

 

 

追記 

※(昔は億万長者と言ったものですが、今や兆万長者と言う表現になってしまいました。

 

トリリオネアと呼ばれるようですが、トリリオネア(Trillionaire)とは、保有資産が1兆ドル(日本円で約150兆円以上)を超える超大富豪を意味する言葉です。

 

 

 

1兆ドル(約150兆円)という金額は、ニュージーランドやスイスといった先進国の年間GDP(国内総生産)に匹敵するか、それを上回る圧倒的な規模となります。

 

 

 

 

さらに・・・

 

 


「私は『21世紀の資本』で、富裕層に富が集中するのは、(不動産や株式などの)資本収益率が経済成長率を上回るからだと指摘しました。

 

 

 

実際、過去10~15年の富裕層の資産の増加は、世界の経済成長をはるかに上回っています」

 

 

 

 

では不平等を拡大させている要因は何かという質問に対して、彼は・・・

 

 

 


「一握りの層が富を握ると、力の集中につながり、さらなる富の集中を招きます。

 

その根底には、政治的な影響力の不平等があります。

 

つまり非常に裕福であれば、好条件の政府契約や自分に有利な税制を求める政治キャンペーンやロビー活動に、資金を提供できます。

 

 

実際、億万長者たちは(資産や所得に対して)わずかな税金しか支払っておらず、莫大(ばくだい)な富を蓄積するのは容易になります」

 

 

 


彼が実際に研究をしている「世界不平等研究所」の試算では、上位0・001%の人が持つ富は、世界人口の下位半数が持つ富の3倍にも上り、不平等は深刻です。

 

 

 

 


「億万長者たちが、持続可能な未来に向けた投資を正しく選択しているなら、そこまで悪いことではないかもしれません。

 

しかし今日、(IT経営者ら)いわゆるテクノ億万長者や、米トランプ政権にみられる(自国が優位に立つための保護主義的な技術・産業政策を志向する)『テクノ・ナショナリスト』による開発モデルは、環境や社会の課題に応えていません。

 

 

それはたとえば至る所にデータセンターを建設するもので、多くのエネルギーも必要とします」

 

 

 

「行き着くのは、世界というパイから自分たちの分け前を確保しようという考え方です。

 

これには、他国や外国人に対する極めて過激な言説が伴います。

 

貧しい人々への社会的配慮も、極めて乏しい。

 

この搾取主義的なイデオロギーは機能しないでしょう

 

我々は別のモデルを考える必要があります。」

 

 

 

要約すれば彼は、、これまでのような富の集中はほんの一握りの富裕層を生み出してはいるものの、持続可能な未来に対して彼らはなんら責任を持たず、環境や社会の期待に応えていないと辛辣な意見を述べています。

 

 

 

資本主義のあり方を彼は「搾取的イデオロギー」と呼んでいますが、これに替わる新たなモデルの構築が求められているのだと述べているのです。

 

 

つづく