まだまだ暑い日が続きますし、沖縄地方には台風も接近していますから、今後も注意が必要ですね。
2 ・3日前に仕事場のスキャナーが調子が悪くなったので、新しいスキャナーに買い替えました。
紙の書類をPDFに残すための機械なんですが、なんと同じ商品名ながら製造会社が変わっておりました。
多分、この業界も会社の吸収合併等が進んでいるのでしょうね。
ただ、10年の歳月はスキャンのスピードが劇的に速くなったことにより証明されました。

また、仕事に取り掛かる手数もだいぶ減ってより便利になったのは間違いありませんが、いろんなところで皆さんも経験されてると思いますが「取り扱い説明書」がなくなりました。
必要であればQRコードを読み込んでくださいとの指示です。
紙からデジタルですね。
先日、何年かぶりに銀行の窓口に直接行ったところ、今まであった「振り込み用紙」等の書類が一切なくなっておりました。
印鑑は必要だと言われましたが、その朱肉すらありません。
何やらパッドに印鑑を押し付けて印影確認するだけのようです。
人間の目ではなく、多分AIが印鑑の相違を確認するのでしょうが、こうなると全くよく似た印鑑でもちょっと何かが違うだけで100%拒否されることになってしまいますね。
それこそ「オールオアナッシング」です。
それから、銀行員の皆さんが制服ではなくなっていました。
これもちょっと新鮮でした。
さて、だいぶ横道にそれましたので、本来の話に戻します。
フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏の話でしたね。
世界の中で貧富の差が拡大していくことや経済的不平等が国家間で起こることなどに対して彼は・・・
「この搾取主義的なイデオロギーは機能しないでしょう。我々は別のモデルを考える必要があります。」
と述べています。
彼の頭の中には、どのようなモデルが描かれているのでしょうか?
「(途上国中心の)グローバル・サウスには、(先進国中心の)グローバル・ノースと同じ水準の繁栄を達成したいという正当な願望があります。
世界不平等研究所の最近の報告書では、2100年までに各国・地域の1人あたりの(実質的な)国民総所得水準を完全に収斂(しゅうれん)させる目標を提唱しました。
地球の温暖化や居住可能性を見すえ、いかに『繁栄の共有』を実現するか、が我々の問いです。
実現には、世界的な不平等の縮小や脱炭素化に加え、成長分野を、物質集約型セクターから(教育や医療といった)非物質的セクターに移すことなどが必要です」
それは具体的にどのように進めていくのでしょうか。
「提案しているのは、すべての国に公平な開発資金を提供する世界的な基金の設立です。
(純資産に累進的にかける)富裕税や所得税を通じて各国の億万長者から集めたお金で、企業の株式を取得し、投資先や環境、労働の基準に影響を及ぼす仕組みです。
教育や医療への支出の大幅な増額にも充てます」
「国際経済秩序の変革もカギになります。
国際通貨基金(IMF)は、議決権が先進国に有利に配分されており『金権政治的』です。
経済システムの主導権を取り戻す必要があります。
私たちはIMFを『国連中央銀行』に改編し、新しい国際通貨を導入することを提唱します。
ドルの代わりに、この通貨を貿易や国際金融取引に使うことで、(ドル覇権による)世界的な経済の不均衡に対処します」
しかし米国は、ドル覇権を手放しそうにないことに対しては・・
「これは世界の国々だけでなく、米国にもよくありません。
他の国々に準備通貨として使われることで、過大評価を招き、(ドル高によって)米国の貿易赤字を悪化させています。
その赤字を減らすために、トランプ政権は軍事行動などを通じて他国の資源を搾取しようとしています。
我々が提案する解決策がより平和的で効果的です」
――ただ、以前提案した、富の不平等の是正に向けた世界的な富裕税の導入も、依然として広がっていません。
「どの国でも、億万長者への課税には大きな民意の支持があります。
私が『21世紀の資本』で世界的な富裕税を提案した際、同僚の多くは不可能だと言っていました。
しかし、24年の主要20カ国・地域(G20)首脳会議では、富裕税が公式に議論されるに至りました。
国際金融システム改革についても、アフリカやインドなどから要望が寄せられています。
世界経済におけるグローバル・サウスのシェアが上がり続ければ、ある時点で、西側諸国は圧力に抵抗することは不可能になるでしょう」
「情勢は急速に変化しており、西側諸国にとっては難しい局面です。
富の共有を拒否すれば、中国やロシアが率いる他の同盟ができ、別のシステムが作られるリスクがあります。
今こそ、より包摂的で民主的な国際機関を構築すべき時です」
このように彼はいくつかの大胆な提供をしています。
そのキーワードは「繁栄の共有」です。
最初の貿易ゲームを思い出してください。
あるグループには、資源はあるがそれを生産する手段がありませんでした。
あるグループは、生産する手段も、資金も豊富にあります。
あるグループは何にもありません。
このように考えると「繁栄の共有」のためにどこに手を加えればいいのか、ピケティ氏の提案が注目される意味がわかると思います。
特に私が目新しく思ったのは、ドルに変わる新しい国際通貨を作り出すとの構想です。
なるほど!
と思った理由を次回ご紹介したいと思います。
つづく








