hayatouriの日記

はやとうり の独り言

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「江戸の長屋」17 職人編

昨日の続きです。 大工の棟梁は勉強しなければいけないというお話を書かせていただいてます。 すべての建築に関わる職人を束ねるのですから人格も必要だったのでしょう。 江戸の職人には「出職」と「居職」がありました。 読んで字のごとく、前者は仕事の現…

「江戸の長屋」16 職人編

昨日の続きです。 江戸では大工が人気職業のトップでした。 その理由は、稼ぎが多く子供を大工にさせたい親も大勢いました。 「火事と喧嘩は江戸の華」というフレーズを聞かれた方も多いかと思います。 とにかく、江戸は火事が多かったのです。 当時の建物は…

「江戸の長屋」15 職人編

何しろ江戸は大きな町でした。 俗に江戸は“100万都市”と言われています。 しかし、これは人口調査の対象に含まれていない武家や寺社の人口が町人と同じくらいの約50万人と推定して合わせて「100万人」というわけです。 最盛期の江戸の人口は110~130万人だっ…

「江戸の長屋」14 リサイクル編

昨日の続きです。 紙のリサイクルについて書いています。 買うつもりがないのに、買い物に行くことを「冷やかし」とか言いますが、この語源も実は「紙漉き」に関わっているというお話をしました。 さて、江戸では再生した紙はもう一度販売されます。 落とし…

「江戸の長屋」13 リサイクル編

昨日の続きです。 江戸時代のリサイクルはどのように行われていたのでしょうか? そもそもものを捨てないことを前提とした生活だったといえます。 よくある話ですが、一見ゴミに見えるものの、他人にとっては宝の山ということがありますね。 江戸時代には、…

「江戸の長屋」その12 リサイクル編

昨日のブログで、江戸時代では、浅草が再生紙のメッカであったとお伝えしました。 実は、その技術が「浅草海苔」の形に生かされているとのことでしたね。 (あーまた脱線しそう!) ここでリサイクルが出てきましたので、江戸時代のリサイクルはどうなっていた…

「江戸の長屋」 その11

江戸のグルメについて、もうちょっと深めてみましょう。 江戸の4大名物グルメと言えば、前述した寿司、天ぷら、うなぎの蒲焼、そして蕎麦でしたね。 全てが江戸で独自に進化を遂げたものでした。 寿司は、それまでの押し寿司から握り寿司へと変化しました。 …

「江戸の長屋」 その10

ずいぶん栄えた江戸の町の食べ物について見ています。 やっぱり江戸のグルメが気になります。 江戸の4大名物グルメと言えば何でしょうか? 少し考えてみてください。 まずは、寿司、天ぷら、うなぎの蒲焼、そして ・・・・ なんといっても江戸っ子は蕎麦です…

「江戸の長屋」  その9

さて、話を「天ぷら」に戻しましょう。 天ぷらも江戸で生まれた料理です。 これも屋台で商われていました。 屋台でも食べやすいように、すべてのネタに串が刺してあり、客は丼に入った天つゆにつけて大根おろしをのせて食べたと言われています。 天ぷら・寿…

「江戸の長屋」 その8

昨日は天ぷらの話に進みましょうというご案内をしましたが、少し寿司について考えてみましょう。 皆さんももちろんお好きでしょうし、今や世界的な人気フードとなった「寿司」。 でもふと疑問に思う事はないですか、 寿司一貫って2個なの一個なのって? 実際…

「江戸の長屋」 その7

前回の続きです。 これまでブログでご紹介したように、江戸の街には圧倒的に大勢の単身男性たちがいました。 徳川幕府によって作られた町ですから、国元から大名に従ってやってきた武士たちが多く住んでいました。 また、体1つで江戸にやってきて一旗あげよ…

「江戸の長屋」途中ですが、緊急のご連絡を!

昨日、X(旧Twitter)を見ておりますと、東京の谷川智之医師から切実な訴えが書かれておりましたのでご紹介したいと思いますし、ぜひご一読いただきたいと思います。 コロナの第9波は、すでに医療現場に重大な医療崩壊を招くところまで来ています。 以下引用と…

「江戸の長屋」 その6

昨日の続きです。 とにかく貧乏長屋は狭いのです。 限られた空間を有効に使うため、生活用品を壁にかけることも必要でした。 落語に「粗忽の釘」と言う話があります。 粗忽の意味は→軽率で不注意なこと。そそっかしいこと。それによるあやまち。粗相。 「―者…

「江戸の長屋」 その5

昨日の続きです。 長屋の住人たちの暮らしについて書いています。 長屋はプライバシーがないのですが、良いこともあったのです。 江戸は、男性の独身者が多い街でしたが、病気の時などに看病する家族がいなくても、こうした相互扶助が機能していたので暮らし…

「江戸の長屋」 その4

昨日の続きです。 地方で飢饉や凶作が起きたとき、江戸に多くの農民がなだれ込んだと昨日紹介しました。 彼らは、江戸に定住すると、今まで培ってきた技術を生かして、大工や魚屋などの職人になる者もいました。 そんな特別な技術を持っていなくても、就職可…

「江戸の長屋」 その3

昨日の続きです。 厠の話が出ましたので、裏長屋の共用スペースについてもうちょっと詳しく書きたいと思います。 この厠は小さな小屋ですが、屋根はありますが、上部の壁はありません。 誰か使っているのかも遠目でわかるという優れものです。 (優れものと言…

「江戸の長屋」 その2

昨日の続きです。 昨日は、江戸の町人でも、いろいろな居住形態があると調べました。 山田洋次監督が、わざわざ「裏長屋」と名前をつけたのには、やはり意味があるわけですね。 確かに裏長屋は家賃が安い! しかし、生活環境はとてもひどいものでした。 裏店…

「江戸の長屋」  その1

ご当地、お盆の真っ最中に台風をお迎えすることになってしまいましたね。 今朝もお隣さんに里帰りした子連れのご夫婦が、少し予定を早めて大阪に向けて帰っていったみたいです。 昨日は防災用「ポータブル電源」のお話をしたところですが、台風は地震と違っ…

「心強い助っ人購入」

連日暑い夏が続きますが、皆さんお体大丈夫ですか? そうこうしているうちに、お盆になってしまいました。 今朝9時から墓参りに行ってきましたが、何せ、この暑さのため、造花をお供えしているお墓も目立ちました。 おまけに、台風が何やら進路を変えて地元…

「夏と言ったら、これ!」

前回まで重めのブログだったので、今回はさくっと軽くいきたいと思います。 皆さんにとって「夏と言ったら、これ!」というものはありますか? 例えば花火? 海水浴? キャンプ? 私にとって夏といえばコレです! そうです!岩牡蠣! 1シーズン2回位は通販で…

「死に方がわからない」 その18

昨日の続きです。 ずいぶん長く、今回のブログが続いていますが、あと少しですのでお付き合い下さい。 前回は「家の中でバッタリ」のパターンを検討しましたが、今回は「外でバッタリ」パターンです。 例えば外で倒れた人がいるとして、私が救助でしかるべき…

「死に方がわからない」 その17

昨日の続きです。 この「緊急医療情報キット」の使い方です。 誰かが119番通報します! 119番通報↓玄関ドア内側のシールで救急医療情報キットを備えてあることが分かります。(このシールは玄関ドアの内側に貼り付けることが基本となっています。)玄関の内側…

「死に方がわからない」 その16

昨日の続きです。 例えば、私が「お一人様」となってばったりと倒れたとします。 繰り返しますが、夫婦であっても2人同時に死ぬ事はありません。 必ず最後は「お一人様」ですので、自分のことだと思って読み進めていただきたいと思います。 これまで述べてき…

「死に方がわからない」 その15

昨日の続きです。 さぁ、いよいよいざと言う時にやっておかなければならないことを考えましょう。 それこそ「死に方」についてです。 自分に死が近づいた時、多くの人々は「尊厳」を保ったまま亡くなりたいと思うでしょう。 ここに2つの言葉があります。 安…

「死に方がわからない」 その14

昨日の続きです。 退院したその日、叔父はケアマネさんや介護関係者、メディカルソーシャルワーカーさんなどと話をしていました。 誰でもそうなるのですが、さすがに91歳にもなると、なかなかの頑固者です。 スタッフの皆さんは、良かれと思っていろいろ提案…

「死に方がわからない」 その14

昨日の続きです。 大概の病院には「地域医療連携室」らしきものがあり、そこにはメディカルソーシャルワーカーという人たちがいるわけです。 なぜそういう仕事をする人たちが必要なのか振り返りたいと思います。 ここまでのブログの大枠の流れをもう一度整理…

「死に方がわからない」 その13

昨日の続きです。 叔父が退院するちょうど10日前に、病院の「地域連携室」から連絡がありました。 介護保険のサービスを使うために、新しい介護保険証が欲しいということでした。 多分郵送で自宅のほうに送られていると思うので、それを確認してほしいとの話…

「死に方がわからない」 その12

昨日の続きです。 「公正証書遺言」の「遺言執行人」である弁護士さんと電話したところまでご紹介したと思います。 とにかく「遺言執行人」は、死亡直後のいろいろな手続きが終わった段階でないと動き出さないことがわかりました。 あと、もう一つの疑問が残…

「死に方がわからない」 その11

昨日の続きです。 叔父が万一に備えて「公正証書遺言」を作ったというところまではお話ししました。 いろいろ説明を聞くうちに、いくつか疑問が湧いてきました。 まず第一の疑問です。 「遺言執行人」である弁護士は何をどこまでしてくれるのか? 例えば、葬…

「死に方がわからない」 その10

昨日の続きです。 叔父にどうして「公正証書遺言」のようなアイディアが浮かんだのでしょうか? 聞いてみると、どうやら銀行からのアプローチがあったようです。 ある日、行員が訪ねてきて「あなたに万が一何かあったとき財産はどうするのか」と聞かれたそう…