和歌山市の紀の川を渡る水管橋崩落(10月3日)が大変な影響与えています。
10月4日時点で
野崎・湊・松江・楠見・貴志・木本・西脇・加太・有功・直川・紀伊・川永・山口地区の全域
が断水状態となっています。
もともと私はこの楠見という地域に住んでいたので近隣の状況がよくわかります。
この地域は和歌山市内に通う勤労者の新興住宅地などが多く、人口が増加している地域です。
しかもあまりにも広範囲です。
おそらく前代未聞の断水状態になっています。
学校、病院、スーパーマーケットなど暮らしになくてはならない施設がたくさんあります。
ニュースの人工透析を行っている病院の院長のインタビューでは
1人の人工透析に200リットル近くの水が必要となる。
この確保が患者さんのそれこそ命綱なのだ。
と切実に話していました。
もちろん他の医療機関でも水は必要不可欠です。
早速我々の仲間の鍼灸師会の会員も動き始めました。
近隣の水の出る地域の会員は無償で水の提供を始めています。
ここにきて原因について、鳥のフンによる腐食ではないかなど諸説出てきています。
また学者からは、浄水場を和歌山市南部に設定したため南部から北部での送水が必要になる。
当初から南北で分割しておればこういうことも避けられた。
などの見解も出始めました。
いずれにしても科学的な原因の究明と同時に復旧が急がれます。
思い起こせば1995年の阪神淡路大震災の時も、多くの支援者は食料と水をまず第一に届けようと日夜車を走らせました。
近くは2011年8月30日から9月4日にかけての台風12号による紀伊半島大水害。
その時私は地域の町内会長をしていました(うちの町内会は会長が1年交代)。
団地の中でも2棟が土砂災害の被害に遭いました。
被害は軽微でしたがそれでも危険防止のため2世帯が一時町内会館に避難しました。
しかしその時初めて気がついたのです。
町内会館には何もない!
まずは近隣住民で助け合ってという掛け声は良かったのですが実態がありませんでした!
そうです
水道・冷暖房・会議のための座布団や机ぐらいはありますが、生活に必要な寝具、簡単な調理器具、そしてガスは安全のために外してありました。
それでも数日その2世帯は会館に避難しました。
それから後、その反省に立って町内会として防災にも取り組まなければならないと活動を始めました。
飲料水の確保は毎年行われています。
最低限の寝具などはホテルなどの廃棄の品物を譲り受けました。
幸い町内会のあるお宅に井戸がありましたので、緊急時には使用させていただく許可も得ています。
本当に和歌山市の水道の1日も早い復旧を願っています。
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一方で平時にこそ防災等の準備をしておくことが大切だと考えさせられます。
ま、これはコロナ対策にも当てはまります。
感染者が減っている今こそできる事を準備することが大切だと思います。
ちなみに私は市販のものではありますが、とりあえず水など最低限のものを蓄えた災害時仕様バックパックを自宅と職場に用意しています。
皆様もこれを機会に是非いざというときの備えをお考え下さい。