つい先日Twitterを斜め読みしていると面白い投稿に気が付きました。
『ダックス医』さんというお名前での投稿ですがその内容が以下のようなものです。
どうやら開業準備中のお医者さんのようです。
以下引用・・・
「耳たぶに皺があるから狭心症かもしれないので来ました」という無症状の男性。
いやいや、まあそういうデータはあるにはありますけど、、、といいつつトレッドミルかけたら陽性で冠動脈CTでLADに75%狭窄あった😅
ちなみに実の父も昔から耳に皺あるなーと密かに思ってましたが、数年前に狭心症発作あり、三枝病変の狭窄が発覚し冠動脈バイパス術させました🥹
いま2014年のメタアナリシス高速斜め読みしてみたら耳の皺あると3.3倍狭心症が多いんですね😳結構ちゃんとした所見なのね
という内容のものでした。
まず用語の解説を少しばかり・・・
「耳たぶのシワ」からいきなりトレッドミルへ行くわけはないと思いますので、それまで心電図などの基礎的な検査を行っているはずです。
トレッドミル検査とは運動負荷検査の一つです。
心電図、血圧をモニターしながらだんだん速くなったり坂道になったりするベルトコンベアの上を歩きます。
この検査をされた方も多いのではないでしょうか?
運動することによって心臓に負荷をかけ、安静時には分からない狭心症や不整脈などの診断を行う検査です。
またここでLADと表現されていますが、これは冠動脈の心臓の前面を走る左前下行枝(LAD)のことです。
「耳たぶのシワ」が気になってきた患者さんがほんまもんの病持ちであったわけです。
そもそも「耳たぶのシワ」ってどんなもんなん?と思いませんか。
どうやらこのようなものなのです。
特徴的には耳たぶに縦のシワが現れているということです。
私も「耳たぶのシワ」の話は少し聞いたことがありましたが、まともに考えていませんでした。
東洋医学では患者さんが訴える症状だけではなく、脈の打ち方や体型を見たり、舌苔や顔の表情や肌の状態、性別・年齢なども参考にします。
また全身の変化を観察したり、触診したりして患者さんの全体像をつかもうとします。
そういう点からもこのTwitterに非常に興味がわきました。
さて次回はこの「耳たぶのシワ」がどうして重大な心臓疾患と直結するのかを探ってみたいと思います。
つづく