hayatouriの日記

はやとうり の独り言

アイスマンからわかること

 

 

 

皆さんはアイスマンを知っていますか?


彼の愛称はエッツィ


くれぐれもスノーマン🎶🎶じゃありませんよ😃

 

 

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アルプス氷河で1991年にミイラで発見された約5300年前の中年男性「アイスマン

 

もちろん氷漬けのミイラですから

 

こんな言い方どうかと思いますが

 

「鮮度」が非常に良いわけです!

 

復元されたお顔が上のものです👆

 

これでギターもってたら、ワイルドなロックシンガーですよね😃

 


アイスマン新石器時代後期ごろの人類を解明するため盛んに研究されています。
 


40代半ばで左肩に矢を受け、顔を凶器で殴られて死んだことが分かっています。


 
科学者たちの研究が進むにつれて、エッツィの人となりが明らかになっていきます。
 


身長は約165cm(当時の平均身長)
 
体重は約50kg
 
瞳は茶色で、頭髪は濃い茶色で肩くらいまで
 
足のサイズは約23cm。

(小さい!!)
 
年齢45歳前後(±6歳)で、新石器時代の人としてはそれなりに高齢
 
だけどまだまだ元気だった。
 
体脂肪はほとんどない。
 
歯は全部そろっているがすきっ歯で、上の前歯2本の間に3mmのすき間がある。
 
これは「正中離開」と呼ばれるらしいです。
 
ピロリ菌に感染している。
 
死因は動脈損傷による失血死。
 
右眼窩に骨まで到裂傷があり、後頭部に即死に至る脳内出血の跡がある。 

 

胃の中を見れば食べ物が分かりました。

 

レントゲンからCT scanまでつぶさに検査をしています。


本当にたくさんの情報を現在に伝えています。


死因はいずれも仮説ですが、争って殺されたとか発見された地点に埋葬されたとか諸説あります。

 


私たち鍼灸師が注目するのは、アイスマンの体に刺青で記されているポイントです。

 


エッツィには合計50箇所を超える入れ墨が頭から足先まで全身を覆いつくすように刻まれています。


線や十字の形をした入れ墨は、関節痛や腰痛などの傷害や痛みが起こりやすい箇所に集中していました。


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これが実際の画像です。

 

一部の研究者はハリ治療のツボの目印として入れ墨を入れたのではないかと見ているのです。

 

東洋医学のツボの場所とほぼ一致するし、経絡の上に位置するからです。

 

経絡って何?

👆クリック

 

もちろんこの当時は現在のようなハリ(鍼・針)などはなく、治療にもとがった石や木の枝を用いたと考えられます。

 

刺青もとがった石や木などで傷をつけ、そこに炭などをすり込んだと考えられます。

 

翻ってわが国でも訃報等の案内で

 

「薬石効なく・・・云々」

 

と表現されることがあります。

 

「薬」はもちろんお薬ですよね。昔のことですから漢方薬でしょう。

 

じゃぁ「石」は何かと言うとハリ治療や温石治療です。

 

実際ハリ治療も本当に古い時代ではとがった石などを用いていました。

 

大昔ですからそれが最高の医療なんですね。

 

つまり「薬石効なく」とは

 

最高の医療をいたしましたが残念ながらお亡くなりになりました

 

というような解釈になります。

 

考えてみればいつの時代も、人間は病と痛みに悩まされてきたということです。

 

その当時から現在に至るまで、途切れず鍼灸治療が行われていることは実に興味深いですね。

 

最後にアイスマンに実際にお会いできるリンクを貼っておきますが、お会いするかしないかはご自身でどうぞ。

 

 

アイスマンに会いたいよ!

👆クリック

 

追伸

有村架純菅田将暉のダブル主演で話題になった映画『花束みたいな恋をした』で、2人でミイラ展にいくシーンがありましたね。

ちなみにアイスマンもミイラですから思い出しちゃいました!

 

novelから

 

博物館を出た後は2人でファミレスに入った。ファミレスはテーブルが大きいのが良い。

絹(有村架純)がミイラ展の図録を開いて2人で見た。

「最高でしたね」

一体のミイラの顔がアップになった写真に、フフフと嬉しそうに笑う絹。

「いやもう感想も出ないっていうか・・」

ミイラへの感想よりも、ミイラで笑う絹への感想がなんと言って良いのかわからない麦(菅田将暉)だった。

 

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