昨日の続きです。
中東の最も古い宗教であるユダヤ教。
前回はその基本的な考えを紹介しました。
「ユダヤの民は神に選ばれし民である」というのが基本になっていましたね。
ユダヤ教は、神が世界を創り、その神が創ったアダムとイブという人間の子孫であり、「選ばれし民ユダヤ人」の物語なのです。
日本で言えば古事記に近いのかもしれません。
古事記にはこのように記されています。
イザナギノミコトとイザナミノミコトから始まる「クニウミ」があり、アマテラス大御神が誕生します。
スサノオノミコトが生まれ、神々が地上に降臨、そして神武天皇となりそこから続いてきたのが我々日本人であります。
というストーリーですね。
よく考えると、このストーリー自体は似ているともいえますね。
日本とユダヤのつながりについては、「古代から実に濃密なつながりがある」などいろいろ学説もありますし、調べてみると面白いかもわかりませんね。
さて、ユダヤ教の話に戻りましょう。
「お前1人では寂しかろう」とアダムの肋骨の1本を抜き出し、それで創造したのがイブなのです。
アダムとイブは悪者の蛇にそそのかされ「知恵の実」のりんごを食べてしまいます。
よく見れば上の絵の中にも大きな蛇が描かれていますね。
この話のこの部分まではほとんどの方がご存知だと思います。
ここで1つご紹介したいのが、スマートフォンやコンピューターで大きな力を持つAppleのマークと言えば、皆さんもすぐに頭に思い浮かぶと思います。
そのマークの右上部の一部分がガブリとかじられていますよね。
実はこれは「知恵の実」の物語を表したものではないかと言われています。
いろいろ考えてみると面白いものですね。
アダムとイブは「知恵の実」によって知恵を得ますが、そのことにより自分たちが全裸であることに気がつきます。
そこでイチジクの葉で股間を隠します。
それを神が見て、知恵の実を食べたことがわかり、神の怒りに触れて楽園を追放されることになるのです。
続いて「ノアの方舟」のお話です。
このお話も大変有名で、皆様も大体ご存じではないかと思います。
神は人間を創りましたが、その人間の堕落が激しくなってしまいました。
人間同士の争いが繰り返し行われました。
地上でくりかえされる争いごとに嫌気がさした神様が、あるとき、地上を一掃しようと大洪水を起こしました。
(このように書くと、なんだか「進撃の巨人」のエレンが行う「地ならし」の発想の原点はここにあるのではないかなんて考えてしまいました)
神様は、たったひとりだけ正しい心をもつノアを救うため「方舟をつくり、家族と動物たちをのせるように」と伝えます。
ノアは、動物を一対ずつ方舟に乗せて逃げて生き延びるというストーリーです。
ノアの方舟のストーリーそのものもずいぶん面白いのですが、ここは先に進みたいと思います。
そのノアの子孫にアブラハムという人が生まれます。
このアブラハムという人物は・・・・
つづく