今、テレビでは毎日のように胸の痛むような戦場の映像が流されています。
ガザでのイスラエルの攻撃が大変なことになってきています。
もうご存じでしょうがガザがどこにあるのか確認したいと思います。
ここで確認しなければいけないのは、地域としてのパレスチナと現在のイスラエルの中に区分されているパレスチナは違うということです。
そして現在は紆余曲折があり、ヨルダン西岸のパレスチナとガザ地区のパレスチナの 2カ所に分かれています。
こうなった経過については、また機会があればご紹介したいと思います。
背景には互いの宗教の相違もありますから問題はさらに複雑です。
これもまた深掘りしたいと思いますが、さらに最近ではガザ沖合の巨大なガス地下資源が発見されています。
この権益をめぐる思惑もあり、様々な策謀が渦巻いていると言われています。
私もパレスチナとイスラエルの歴史など、大まかに知ってはいるつもりでしたが、今回少し勉強してみたいと思いました。
いろいろ調べてみて、この複雑な地域を少しでも理解できればと思っています。
まずは、その歴史の奥深いところ流れている「宗教」について見てみましょう。
「中東の宗教とパレスチナ問題」と考えるだけで、頭の中にもやもやとした渦巻きが起こりますね。
それはどうしてでしょうか?
歴史がこんがらがっているからですね。
まず、世界3大宗教といえば、ご存知の通り、キリスト教、仏教、イスラム教になります。
そのうえで三大「一神教」と呼ばれるものが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教となります。
我々日本人にとっては、それほど身近ではないかもしれませんが、海外ではそれぞれの宗教の文化が古くからあります。
それだけにお互いの違いもよくわかっています。
この違いを理解することがとっても大事ではないかと思われます。
この三大一神教はすべて、中東で生まれているのが特徴です。
雰囲気的には、キリスト教の発祥は中東では無いような感じがしますが、間違いなくユダヤ教、キリスト教、イスラム教は中東で始まっているのです。
それどころか、この3つの宗教は、同じ神、同じ聖地の宗教なのです。
それはどんな理由で、またどうして同じ聖地なのでしょうか?
これにも深い理由があったのです。
まず1番の老舗がユダヤ教です。
発祥は紀元前となります。
なぜなら、紀元元年がキリストの誕生になるからです。
ユダヤ教の聖書に書かれている内容では、私たちが知っているものもあります。
この後詳しく調べたいと思いますが、例えばアダムとイブの話もユダヤ教の話です。
また、神が最初に「光あれ」と言ってそこから世界を作った。
神は6日間で世界を創り最後の1日はお休みになった。
それが現在の1週間の始まりである。
この1週間の始まりもユダヤ教からです。
あと、ノアの方舟の話や、アブラハムの契約などもユダヤ教からの話です。
つまりは、ユダヤ教では神が世界を創り、その神が創ったアダムとイブという人間の子孫であり、「選ばれし民、ユダヤ人」の物語なのです。
つづく