hayatouriの日記

はやとうり の独り言

中東における宗教の歴史 その6

昨日の続きです。

 

このように長い迫害を受け、また戦いを通じてようやくユダヤの民は「約束の地」に戻ることができたのです。

 

その後、ソロモン王が現れます。

 

彼はモーセの石板を収める神殿を作ろうとします。

 

それがイスラエルエルサレムという聖地だったのです。

 

ダヴィデ王の築いた国力をうけて通商を盛んにし,エルサレムヤハウェの神殿と宮殿の大建築工事をやり遂げました。

 

「ソロモンの栄華」をうたわれ、また知者として知られました。

 

しかし当時の人民は大変な重税に苦しんでいたのです。

 

国力が落ちた上に、それから様々な国々に責められることになります。

 

ソロモン王の力は衰え、国は2つに分裂します。

 

その後も他国に侵略され、国を挙げて建設したヤハウェ神殿(モーセの石版を入れた)は完全に破壊されてしまいます。


紆余曲折があり、衰退していたユダヤの民の前に、神の啓示を伝える大天使「ガブリエル」が現れます。

 

あの!大天使ガブリエルです! 

 

もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

この大天使ガブリエル、その後に大変重要な役割を果たすことになります。

 

話を進めます。


「壊された神殿を再建するのだ!」

 

大天使ガブリエルはこの神殿の再建について語り、勇気を持って励ますのです。

 

後にはヘロデ神殿としても知られる第二神殿です。

 

この神殿は、紀元前 587 年に新バビロニア帝国ユダ王国を征服した際に破壊した第一神殿 と同じ場所に建設されました。

 

大天使ガブリエルとの約束は果たされます。

 

ところが次の苦難が待っていたのです。

 

ローマ帝国がやってくるのです。

 

当時、ローマ帝国は現在のトルコをはじめ、中東の方まで攻め込んできていました。

 

ついにはローマ帝国に支配され、第二神殿も破壊されてしまいました。

 

その上でローマの属州として支配され、ユダヤの民はその中で生きていくことになります。

 

それに対してユダヤの民も黙っていません。

 

反乱を起こそうとしますが132年にローマとの戦いに敗れ、ユダヤの民は離散することになりました。

 

この時点から長きにわたりユダヤ人に対する迫害の歴史が始まるのです。


ここでユダヤ教の根幹に戻りたいと思います。

 

「1つの神を信じるユダヤ人、そしてユダヤ人は神に選ばれた存在である」

 

「そしてもし世界の終わりが来るとしたら、救世主がやがて現れる」

 

「だがそれはまだ現れてはいない」

 

というお話で、その教義は現在も続いているわけです。

 

長くなりましたが、次回からいよいよキリスト教について調べます!

 

つづく