hayatouriの日記

はやとうり の独り言

中東における宗教の歴史 その5

昨日の続きです。

 

ユダヤの民は十戒の教えを守りながら、シナイ半島を移動していきます。

 

ここから次の主人公はヨシュアに代わっていきます。

 

シナイ半島の移動といっても、単に歩いたのではなく、制圧しながら占領地を拡大していったという感じです。

 

すべては「カナンの地」に戻るためです。

 

様々な困難を乗り越えて、ユダヤの民はついにパレスチナに戻ることに成功します。

 

ところが、その頃はパレスチナペリシテ人が支配していました。

 

彼らはエーゲ海方面から地中海東海岸に進出した「海の民」の一派と考えられています。

 

彼らはガザなどの5つの都市国家(ペンタポリス)を拠点に北部のヘブライ人(イスラエル人)居住区に進出します。

 

彼らは大変強力な兵力を持っていました。

 

なぜなら鉄器を使用していたからです。

 

職業軍人の重装歩兵が編成する強力な鉄の武器と戦車軍団、および弓兵をその軍事力としていました。

 

おまけに、兵士の中にはゴリアテという巨人兵士がいました。

 

今風に言えばこれまた『進撃の巨人』みたいな兵士です。

 

ゴリアテは、ユダヤの民を徹底的に攻撃します。

 

ゴリアテの攻撃で、ユダヤの民は苦戦を強いられます。

 

しかし、ここでニューヒーローが誕生するのです。

 

皆さんもご存知のあの「ダビデ」です。

 

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教科書等でもこの写真はよく見かけますよね。

 

このダビデ像は全裸ですが、左手を肩に起き、やや向こう側をじっと見定めているように見えますね。

 

これは何をしているのでしょう?

 

実はゴリアテとの戦いが迫っているのです。

 

ダビデの身長は普通ですが、ゴリアテは3メートル近く身長があると言われています。

 

普通に組み合って戦っては当然、勝てる相手ではありません。

 

ダビデは考えます。

 

ダビデは投石を突破口にするのです。

 

当時の事ですから、タオルのようなものに石を巻いて、遠心力を使ってゴリアテに狙いを定めて遠投するのです。

 

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ですから、このダビデ像は実は石を持っています。

 

このダビデ像を作ったのが、ルネッサンス時代のミケランジェロだということはもう説明の必要もないでしょう。

 

つまり、天才と呼ばれたミケランジェロユダヤの王の姿を像に残していたわけです。

 

最終的にダビデが先頭に立ち、ペリシテ人を制圧して、イスラエル王国を「約束の地カナン」に建国したのでした。

 

つづく