hayatouriの日記

はやとうり の独り言

日銀の売り上げについて考える その5

昨日の続きです。

 

アメリカが2020年にコロナ対策で強烈な財政拡大を行いました。

 

その結果、インフレ率が8%程度上昇することになりました。

 

そこで、FRB金利の値上げが5%。

 

次いで、日本銀行金利引き上げを発表。

 

これによって何が起こるでしょうか?

 

この発表について、マーケットはどのような判断をしたのでしょうか?

 

アメリカと日本の金利差は縮まっていくのだ」

「いや、もしかしたら円高になるのでは」というものでした。

 

「それならば、今のうちにドルを売って円を買うのが儲かるのではないか」

 

という動きも出てきました。

 

このような背景があり、今度は逆にすぐに円高の動きが出てきました。

 

皆さん、ご存知の通り、為替レートには決まりがありません。

 

金利や経常収支、インフレ率、政治家の発言、政策の変更などが原因になって、為替レートは思わぬ動きをすることがあります。

 

例えば、2015年1月です。

 

スイスの中央銀行であるスイス国立銀行が、それまでスイスフランという通貨とユーロを固定為替相場制としていましたが、いきなりこれを止めてしまいました。

 

つまり、変動為替相場制に変更してしまったのです。

 

そうすると、なんと1日にスイスフランが30%も値上がりしたのです。

 

スイスフランを求める動きが活発になり、ユーロを売ってスイスフランを買う動きが爆発してしまったのです。

 

こんな事は、事前の予測は全く不可能でした。

 

投資家の中には、大被害を被る人たちもいました。

 

これは政策の変更によって為替レートが大変動した典型的な例でした。

 

話は戻り日銀の利上げ発表時、このタイミングでアメリカの失業統計が発表されました。

 

想定以上に、失業率が上がっていたのです。

 

市場の反応は「不景気だ!」というわけです。

 

そうすると、アメリカのFRBが定めた5%という金利は「金を借りてくれ」という感じで下がっていくだろうと、市場の予測が生まれます。 

 

それで一気に円高が加速するという事態が生まれてしまいました。

 

しかし、話はこれでは終わりませんでした。

 

日本の株式の3割が外国人が保有しています。

 

7割が日本人もしくは日本の企業となっています。

 

ところが、株の売り買いの7割は、外国人もしくは外国企業が行っているのです。

 

取引しているのは外国人なのです。

 

日本の投資家などは、どちらかと言えば、取引をあまりせず、株を保持しているという傾向が強いのです。

 

このような背景を考える時、円高になると何が起こるのでしょうか?

 

つづく