ロシアのウクライナへの侵攻が続いています。
国際世論の高まりにもかかわらずプーチン氏は強硬姿勢を崩していません。
これまで様々な戦闘シーンが報道されました。
ウクライナとロシアの戦闘シーンで兵士が必ず登場します。
ただしほとんどの場合、兵士はマスクをして素顔を見られないようにしています。
私の記憶では、これまで特に顔を隠して戦場に臨んでいる兵士の姿はあまりありませんでした。
太平洋戦争はもちろんのこと、ベトナム戦争などでも顔は隠していませんでした。
顔を被ってしまうと息苦しくなって余計しんどいのではないかと考えたりしていました。
もちろん顔の出ている部分を迷彩色でカモフラージュしている兵士たちはたくさん見てきました。
では一体どうして目出し帽のような「アーミーバラクラバ」を使用するようになったのでしょうか?
少し調べてみました。
自衛隊でも特殊作戦群の実働隊員は顔を隠しています。
特殊部隊で普段から顔を隠す隊員は、対テロ任務につく可能性のある隊員や、非常に高度な軍事機密を知る権利を持つ隊員です。
広く顔を知られてしまった場合、平時に報復や工作のために、隊員個人やその家族が暗殺や脅迫に晒される可能性があるためです。
また特に顔を隠す必要がなくとも、訓練中や実戦で顔を覆ったりします。
これは情報の秘匿ではなく顔を保護するためです。
室内や市街戦では銃弾が弾いたコンクリート等の破片が顔に当たる可能性があります。
また側に居る友軍の兵士が射撃して飛ばした薬莢が顔面を叩いたりします。
対象家屋などに突入時などにも顔にガラス等が刺さったりします。
このように考えると実は合理的ですよね。
こういった任務は特殊部隊に限ったことではありません。
しかし特殊部隊の行動は市街戦にも重点を置いているため、情報の秘匿する必要がない場合でも顔を覆い隠す場合があるのです。
そのため日本の自衛隊の市街戦訓練などでは一般の隊員が訓練する場合でも、顔をバラクラバで覆っています。
これは例えば暗闇に紛れて活動する際に、肌色が露出していると非常に目立つからです。
自衛隊のみならず警察の特殊部隊も同じようなものだと思われます。
実際に、特殊部隊がどういう格好をしているかは、本当の姿は一般市民には見せてないと思います。
カメラに映るのも遠景からだけのはずです。
そうでないと「特殊任務」に支障を生じてしまうからです。
そのため、ほとんどの隊員は任務や公衆に顔を晒す際はバラクラバという顔を隠すマスクを装着するのが基本になっています。
しかし、ここで、気づいた事があります。
映画で見るネイビーシールズといった米軍特殊部隊は任務中に顔を隠してはいません。
どうしてなのでしょう?
つづく