昨日の続きです。
それはとある救急隊の方からのTwitterが話題となったからです。
関西圏の消防本部で救助隊員として勤務する方がツイッターに投稿した内容が注目を集めました。
「救急車に乗ることもある消防隊員です。
一般のお宅に救急出動した際、玄関で救急隊員が脱いだ靴を家族の方が綺麗に並べ直してくれる事があるのですが、そのままにしておいて下さい。
ターポリン担架で運び出しやすい向きで置いていますし、サイズの違う靴の履き間違えも起きる可能性があります。」
投稿を読んだツイッターユーザーからは
「知らなかった」
「覚えておきます」
「靴の脱ぎ方までコツがあるとは!」
「出るときのことを考えて脱いでいるんですね」
「向きに意味があったんですね」
「靴には触らないでおきます」
「小さな善意や気配りがかえって迷惑になることもあるんですね」
など驚きの声が寄せられました。
救急隊員の靴は、手を使わず履けて、長時間屈んで作業ができる救急隊仕様の安全靴になっています。
いくつかのメーカーから販売されていますが、黒色という共通点があるようです。
そのため、一般家庭の玄関で脱ぐと、同じ形と色の靴が並ぶことになります。
「(傷病者を)運びながら手を使わずに玄関で靴を履くのですが、靴が並べられていると、足をひねって履かなければならない、
(間違えて自分以外の)サイズの違う靴を履くことで転倒の危険が生じる、狭い玄関だと靴の履きかえが難しいーーなどの弊害があります。
自分の場合は、夜間でも靴の履き間違えがないように、靴の甲や踵に蓄光テープを貼ってわかりやすくしています」
とある隊員の方は語っています。
隊員の靴をきれいに並べ直す家庭には一定の条件があるそうで、
(1)複数人の家族がいる
(2)本人、家族とも冷静である
(3)玄関や宅内が整理・清掃されている
(4)本人、家族ともに横柄ではない、むしろ積極的に協力してくれる
(5)生命の危機に関わる事態ではなく、落ち着いた状況であるーーという条件がそろったときが多いといいます。
つづく