世の中には様々な地方自治体や業界団体があります。
県市町村をはじめ医師会・歯科医師会・看護協会・商工会等々挙げればもうキリがありません。
当然ながら私の業界にも団体があります。
中には同じ業態であるのに組織が2つも3つもあったりします。
そして業界団体には当然のことながら業界誌や機関紙があります。
毎年新年号には関係閣僚や大臣・担当官僚などのお祝いの言葉が長々と並べられます。
これほど国と深いルートがあるのだよと会員に示すためか、権威付けのためでしょうか。
それだけではありません。
政治家の皆さんは常に地方自治体や業界の大会や集会、記念レセプションなどに出席して挨拶や祝辞を述べ、自分がこの業界や団体に対して汗をかいているのだとアピールをします。
おそらく仕事柄数え切れないほどの挨拶をこなしているはずです。
「多分誰かが書いている」と私はいつも思っていました。
担当大臣がこれほど多くの業界の細部にわたって知るはずがないのです。
おそらくライターが別にいて政治家の皆さんはそれをただ朗読しているに過ぎないだろうと思っていました。
皆さんも本音のところそう考えているのではないですか?
今日のニュースでそれが明らかになりました。
多分ほとんどの政治家は挨拶文を自分で考えておりません。
厚生労働省の若手職員有志の「改革若手チーム」(20代から30代の職員38名で発足)が当時の河野改革担当大臣と懇談をしたのです。
このチームは過酷な労働条件や残業などの働き方の改革を提言しています。
その中で「政治家による挨拶文の作成依頼」が非常に負担となっていることを訴えています。
今日の新聞の当該部分を貼っておきますので一度お目通しください。
優秀な若手職員(将来の幹部官僚かな?)が作成する文章ですからそれはもう間違いがありません。
後はそれを間違えずに読む能力が問われはしますが(笑)
挨拶文作成が各省庁職員の本来の仕事に負担となるような状態が続いているのであれば改革が必要です。
挨拶文は本人もしくは秘書が作成すべきではないでしょうか。
私は今回の厚生労働省「改革若手チーム」のような組織が各省庁で声を上げてもらいたいと考えています。
同時に業界団体もいろんな改革が必要な場合があります。
また個人単位で見ても「変えたほうがいい」ところはたくさんあります。
そんなところを考えて、来年の目標の一つにしてみたいと思います。