昨日の続きです
ワクチンが原因でなくてもホルモン異常で大出血が起こることもあります。
その場合は無排卵状態で出血が始まった場合です。
少しむつかしくなりますが、以下のような機序が考えられます。
「ホルモンが原因の場合,排卵は起こらないか,またはまれである。 無排卵周期では,黄体が形成されず,そのため プロゲステロン の正常な周期的分泌が生じない。 (続く)
プロゲステロン がない状態では, エストロゲン により子宮内膜は増殖し続け,最終的には血液供給を上回る。
子宮内膜はその後,不完全に,不規則に脱落および出血し,ときとして多量出血や長期出血を起こす」
ワクチン接種が開始される以前でも上記のような異常出血を起こして来院される患者さんはいました。
しかし、多くの場合、無排卵で引き起こされることが多いのでエコ-所見としては卵巣に排卵できなかった嚢胞を見ることが多かったのですが、ワクチンによるホルモン異常では嚢胞がほとんど見えません。
つまり、ワクチンの成分が何らかの機序で卵巣内にある卵胞細胞に働きかけ無秩序にエストロゲンを放出させた可能性が考えられます。
普通は脳下垂体方放出されるFSHによって卵子が成熟する過程で徐々にエストロゲンレベルが上昇していきますが、そのシステムがワクチンの成分によって妨害されたのです。
次に閉経後の方がワクチン接種後に月経のような出血が起こる理由について考えてみましょう。
「原始卵胞は生まれる前、まだ女の子がお母さんのおなかの中にいるときに500~700万個に一度だけ増えます。(続く)
生まれた時には既にその原始卵胞は約200万個にまで減っており、初経時にはさらに減少し約30万個になります。
毎月一個ずつ卵子は排卵されるのではなく、1ヶ月に約1000個の割合で減少していきます。(続く)
原始卵胞は、まるで砂時計のように刻一刻と落ちていき、なくなっていくのです。
35歳ぐらいになると生まれた時の約200万個のうち1~2%、2~3万個の原始卵胞しか残っていません。
恒常的に原始卵胞は消滅し、排卵がするしない、月経があるないにかかわらず減っていきます」
閉経というのは、この原始卵胞が非常に少なくなって、FSHが大量に出ても反応しなくなったために、排卵しなくなるだけでなく、エストロゲンレベルも極めて低下したため月経が起こらなくなってしまう現象です。
つづく