昨日の続きです。
「風邪」は自然界に一年中存在しますが、春に一番活発になると考えられています。
春は気温が上昇しボーっと熱っぽくなる季節です。
「風邪」による頭痛、のぼせ、肩こりなどに注意が必要な時期になります。
次に、今は夏の冷房が問題だといわれています。
体を冷やす人が増え過ぎています。
私の専門学校時代の中国人漢方医は、夏場の日本の若い女性のファッションに警戒感を示していました。
肌の露出が多いのに冷房のよく効いた環境にいることが多いからです。
これは将来、女性達の健康に「冷え」が悪影響を及ぼすと心配していました。
以前、私が夏に旅行していた時、ある観光地で中国人の家族と同じレストランに入ったことがありました。
外は大変暑く、おしぼりで汗を拭きながら隣の中国人たちの席を見ていると、お冷やが人数分出されました。
すると、すぐに「常温の水か暖かいお茶に変えてください」と交換を申し出たのです。
日本人なら、この「冷水」は大歓迎で一気飲みするところでしょう。
その光景を見ながら、私は「なるほどなぁ〜」と感心しました。
おそらく、日常生活の中で東洋医学的な感覚が根付いているのでしょう。
話を進めましょう。
自律神経のバランスが崩れているのはもはや大人だけではありません。
大人とは逆に副交感神経が優位になっている子どもが目立ち始めています。
どうですか?最近の子どもは外で遊びませんよね。
社会が豊かになり、食べ物も豊かになりました。
好きなジュースやお菓子をいつでも飲んで食べられるようになりました。
食べると誰もが幸せに感じます。
食べることでストレスを解消している人もいるほどです。
外で遊ばずに部屋でおとなしくしていたり、食べて満足していたりすると、副交感神経が優位になります。
これでは元気がでませんね。
最近の子どもたちの集中力が続かないのはこれが一因だとも言われています。
また、このような状態だと困難に出合うと諦めやすくなります。
何かに立ち向かうには交感神経を優位にしなければなりません。
例えば職場で上司に叱られるとすぐ耐えられなくなってしまう人や、不登校の生徒が増えている一つの誘引も、これがあるからだという学者もいます。
健康な人の体温はほぼ36.5度程度です。
自律神経は体温も調節しています。
つづく