hayatouriの日記

はやとうり の独り言

坂本龍一さんが語る「平和のあり方」 その9

 

昨日の続きです。

 


追伸。


最後に、政治家のみなさんへ。

 

政治家のみなさんも、すべての方が、国を守ること、正義と善意から政治家を目指したと思います。

 

そうでなくては、こんな批判を受けて大変な仕事、続けられるわけがないと思います。

 

(ちょっと世間ズレしたところもありそうだけど)

 

大変な仕事です。

 

どんなに右寄りの政治家の方でも、本当に戦争を望んでいる人はいないはずだし、軍拡や核保有を主張している方すらも、平和を望み、大切な人を守ろうという気持ちを持っていて、今現在もその志を持ち続け、そのためにそういう結論に達したのだと思います。

 

まず国家の体制をしっかりしなければならないと思い、憲法改正や軍拡への考えへと至ったのでしょう。

 

そして今も、郷土や大切な人を守るという理想の、そのまっただ中でがんばっているのだと思います。

 

しかし、考えていただきたい。

 

ご自分が歩いて来られた道を、少しだけ振り返って、これから歩む道を少し微調整されることも大切かと思います。

 

人間は、想いは同じでも、行動しているうちに、いつの間にか別の道を歩んでしまっていることもあると思います。

 

一番良い道を見つけたいです。

 

誰もがそう思っているはずです。


僕は、右でも左でもなく、中道を行きたいです。

 

もっとも現実的で、もっとも実際的な方法を見つけたいです。

 

感情論でも極論でもなく、幅広く検討し、現実と戦い続け、改善を続けたいです。

 

政治家のみなさんならば当然ご存知の通り、これから想像を絶する困難の時代がやってきます。

 

震災、福島第一、高齢化に伴う医療や社会保障などの様々な国内問題に加え、中国の脅威は衰えることなく、世界的な環境問題、人口問題、食料問題は、今後も解決の糸口は見つけられないことでしょう。

 

ですが、そんな中においても、この世に奇跡の生を受けた私たちは、この短い一生の貴重な時間だからこそ、せめて大切な人と郷土を慈しみながら過ごしたいものです。

それに勝る価値はこの世にはないと思います。

 

すぐに選挙の結果は出ますけど、当選なさった議員のみなさんは、どうか良い政治を行なって頂けますよう、心よりお願いいたします。

 

・・・・以上引用でした・・・・

 

文章全体は、坂本龍一さんのアシスタントの方が書かれております。

 

しかし私は、ここで述べられる坂本龍一さんの世界観に感動させられました。

 

どちらかと言えば「やられたら、やり返す」いや「それでは遅い、やられる前にやってしまえ!」的な議論ばかりが、今の政治の世界で先行していると思います。

 

もう少し冷静に考えてみる必要があると思います。

 

同じことを相手も考えていると思います。

 

この2つのベクトルが正面でぶつかってしまえば、もはや戦争は避けられません。

 

私は、近代戦争において完全なる「勝者」存在しないと考えています。

 

その事は、ロシアが1週間で終わらせるという想定で始めた「侵攻」が、現在の段階ではウクライナの強い抵抗より泥沼化している現実を見れば明らかでしょう。

 

現在、ロシアが占領している地域でも、ウクライナ人たちがパルチザン闘争を展開しています。

 

パルチザンとは、一般的には外国勢力の侵略に抵抗する、一般市民による非正規の軍事活動のこと。 ゲリラよりも組織的な抵抗運動を指すことが多い組織や活動形態をいう

 

 

どうやったらこの衝突を避けられるのか、つまり外交そのものが大事な時代に入っているはずです。

 

私も何があっても「戦争」だけは体験したくありませんし、私の後の時代の人たちにも体験してもらいたくはありません。

 

坂本龍一さんは「戦争は外交の敗北だ」と話していました。

 

戦争は地震や台風などの天災では無いのです。

 

すべては人間の判断で行うものです。

 

だとすれば、人の手によって塞ぐことも可能ではないでしょうか。

 

ずいぶん長くなってしまいましたが、坂本龍一という1人のミュージシャン・芸術家は何を考えながら世界を見ていたのか。

 

ぜひ時間があれば読み返していただきたいと思います。