4月12日NHKの「クローズアップ現代」で
「FIRE」という生き方が取り上げられました。
最近「FIRE」に注目が集まっています。
番組の中でも、多くの若い人たちが自分の将来を不安に思い、目減りする公的年金に頼らず、様々な金融商品を利用して資産運用する姿が取り上げられていました。
意外と知らない人が多いかもしれません。
私もこの番組を見てようやく理解できました。
そもそもFIREとはなんでしょう?
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の略語で「経済的自立と早期リタイア」することを意味しています。
FIREは1980年代~90年代に生まれた「ミレニアル世代」を中心にアメリカで流行している考え方で、最近では日本でも注目されています。
※現在の日本において消費活動の中心とも言えるのが、「ミレニアル世代(Y世代)」。
2025年には世界の労働力人口の75%をこの世代が占めるとされており、ビジネスにおいても欠かせない存在です。
ミレニアル(millennial)は「千年紀の」という意味を持ち、一般的に2000年~2016年に成人あるいは社会人になった、1980年代から2000年の手前までに生まれた世代を指します。
さて、経済的自立をして早期リタイアと聞くと、大きなお金を稼いだので仕事を辞め、そのお金で悠々自適に派手な暮らしをすると言ったイメージを持つかもしれません。
しかし、FIREの考え方はそれとは少し異なります。
FIREは、まず自分(もしくは自分たち)が生活していく上で必要な金額を把握します。
その金額を資産運用による収益でまかなうにはどれくらいの資産(元手)が必要なのかを逆算します。
その資産を形成することを目指すものなのです。
FIRE後の生活も、大きく変わるわけではなく、築いた資産を減らさない様に節約と運用を続けていきます。
資産運用から得る収益の中で堅実に暮らしていく様なイメージです。
FIREは、生き方であり、シンプルライフやなるべく最小限のもので暮らすミニマルライフなどそういったものにも通じる部分があるのです。
FIREを実現するためには、資産運用は必須です。
資産運用で、FIREするための資産を築かなければなりません。
もちろん、この資産運用そのものがリスクを孕むものであるという事は理解する必要があります。
FIRE後も築いた資産を運用することで配当所得や不動産所得などを得て暮らします。
FIREは、資産運用することで成り立つ生き方です。
簡単に言えば、不労所得により単なる金銭的な満足感のみでなく、自己実現を目指す生き方ともいえます。
若い人たちに注目されているFIREですが、いろいろな方法でチャレンジの仕方があるようです。
つづく