昨日の続きです。
私事で恐縮ですが明日明後日、ちょっと遠方に出かけなければなりません。
なので、1日〜2日ほどブログを更新することができなくなりますので、よろしくお願いします。
この1日〜2日のちょっとした出来事については、また日を改めてご紹介をしたいと思います!
さて、本論に戻ります。
その業界に入ると、独特の言い回しや隠語を理解していないと困ることがいっぱいあります。
私が病院に就職したての頃、他の病院のスタッフ等(全員男性です)と一緒に友人の部屋でコップ酒を煽っていたときのことです。
当時は、大きな病院にはそれぞれ労働組合がありました。
ですから青年部の活動などを通じて、他の病院の職員ともずいぶん仲良くしていました。
バレーボール大会や飲み会等も病院の枠を超えて楽しく行っていました。
今夜もそんな感じで、何かの打ち上げだったと思います。
若いしお金もないけど、エネルギーだけは存分にありました。
今日も今日とて、安っぽい飲み会でございます。
宴もたけなわとなった頃、今、みんなそれぞれの職場で困っていることや失敗について話してみようじゃないかとなりました。
もちろん独身の若い世代ですから、当時の恋愛模様などもいろいろ話されました。
そこで面白い最近の失敗について出し合おうじゃないかとなりました。
それぞれが、自分の恥ずかしい失敗談を話していく中で、「いやそれ!笑えんやん!」という話が飛び出したのです。
ちょうど今思えば、松本人志さん達がやっている「すべらない話」の自分たちバージョンみたいな感じで進行していたのです・・
この話の主人公は、若い男性のレントゲン技師です。
新卒として職場に入り、レントゲン室での行儀作法などを先輩から教わっていました。
もちろん、レントゲン撮影のノウハウについても勉強中でした。
(実は私もレントゲン室の応援に入ったこともあります。
ですから暗室でフィルムの処理を行うことも当時は何の苦もなくなくやっていましたよ。)
彼はまだ難しい造影撮影などは1人で任せてもらえませんが、レントゲン室での単純撮影や病室へポータブルレントゲンを運んでの撮影などしっかりと仕事をこなしていました。
当時は今のように電子化が進んでおらず、レントゲンのオーダーや緊急の血液検査なども全て紙媒体によって行われていました。
つまり、病棟から「この患者さんは今日午後から絶食で~す!」みたいなオーダーを食養部(厨房)に紙ベースで送ります。
それによって厨房は「この患者さんは夕食から絶食に入るのだな」と情報が伝達できるのでした。
当時は全てがこのパターンでした。
「指示書」が発行され、それが現場に届き、その指示を実行するというパターンです。
レントゲン室も例外ではありませんでした。
朝、外来開始前に医師が病棟を回診した後で、レントゲン撮影のオーダー表がレントゲン室に届くのです。
午前中は外来診療があるため、レントゲン技師達は午後からそれぞれのオーダーの処理に取り掛かっていました。
ある先輩技師たちは、午後からのペースメーカー埋め込みに向けた準備を始めたり、他の先輩たちは救急外来での撮影に向けた準備を始めていました。
仮に今酒を酌み交わしてている新卒レントゲン技師を吉田君(仮名)としましょう。
吉田君は、今日午後から病室を回ってオーダーのあったポータブル撮影をする手順となっていました。
つづく