昨日の続きです。
アメリカで過去に発生した海外旅行保険金請求事例を見てみましょう。
恐ろしい現実が垣間見えます。
日本であればそれほど負担ではない事態もアメリカではとても高く、特に2000万円を超える支払い保険金もあります。
最も保険金請求額が高額になるのは、チャーター機で医療搬送されるケースです。
この高額な保険金をカバーするという観点では、海外旅行保険では「治療救援費用」の設定額が非常に大切になります。
内容
支払い保険金
ツアー中、バス車内で発作を起こし救急車で搬送。
心不全と診断され15日間入院。
家族が駆けつける。
医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送→3,588万円
ハイキング中に滑落し救急車で搬送。
腰椎骨折と診断され10日間入院→ 2,890万円
航空機着陸後に息苦しさと動悸を訴え救急車で搬送。
肺塞栓と診断され6日間入院→667万円
自動車同乗中に衝突事故に巻き込まれ救急車で搬送。
頚椎骨折・胸椎圧迫骨折・頭部裂傷と診断され3日間入院。
家族が駆けつける。→645万円
頭痛と吐き気を訴え受診。
低ナトリウム血症と診断され6日間入院。
家族が駆けつける。→555万円
ホテルで腹痛を訴え受診。
虫垂炎と診断され3日間入院・手術。
家族が駆けつける。→528万円
ホームステイ先で腹痛を訴え受診。
急性虫垂炎と診断され2日間入院・手術。→515万円
食後に嘔吐、下痢の症状を訴え救急車で搬送。急性大腸炎と診断され3日間入院。→506万円
数日前からの腹痛により歩行困難になったため受診。急性虫垂炎と診断され5日間入院・手術。→483万円
血便を伴う腹痛を訴え受診。
大腸炎と診断され5日間入院。
家族が駆けつける。→465万円
激しい咳の症状で受診。
急性気管支炎・心房細動・低ナトリウム血症と診断され8日間入院。→429万円
腹痛を訴え受診。急性虫垂炎と診断され2日間入院・手術→398万円
旅行中に頭痛・吐き気・寒気・喉の痛みがあり受診。
その後帰国便の機内で体調が悪化し再度受診。急性骨髄性白血病と診断される→ 342万円
下痢が続くため受診。
結腸ポリープ・胃ポリープと診断され1ヵ月通院→324万円
ここまでアメリカの医療制度や医療水準、保険金請求事例などをご紹介してきましたが、どんな感想をお持ちでしょうか?
特にアメリカのへ渡航する場合は、留学や旅行保険の加入が必須であることがお分かりいただけたと思います。
それとは逆に、保険料が高いなどまだまだ課題はあるとはいえ、日本の医療保険制度のありがたみがよくわかります。
今回のブログも、長い間お付き合いいただいてありがとうございました!