私の治療院にお越しになる方々と最近話題になるものは、なんと言っても「物価高」です。
先日東京のニュースを見ていると、大きなトマト1つが200円となっていました。
ガソリンの値段は相変わらず高止まり。
食料品の値段もどんどん上がっていっています。
賃金は上がらないのに、物価だけが上がっていくこの生活!
どうしてこんなことが起こってるのか少し詳しく見てみたいと思います。
実は、経済評論家の森永卓郎さんが『ザイム真理教』という本を出しています。
Amazonのベストセラーにもなっている本ですが、あまりにも表題がセンセーショナルなため、原稿を持ち込んだ印刷会社ほぼ全部が「本にできない」と返事をしたそうです。
ただ一社「フォレスト出版」のみが発売に踏み切ってくれたそうです。
実に面白い本なのでいちど手にとっていただきたいと思いますが、この中で彼が分析している内容について少しご紹介したいと思います。
ここで言う「ザイム」とは財務省のことです。
そりゃそうでしょう、各省庁の予算を削ったり、認めたりすることができる省ですから、それぞれの省庁から言えばまさに「天の声」を発するところになります。
評価はいろいろありますが、過去の安倍政権では経済産業省出身の今井政務秘書官が力を持っていました。
例のアベノマスクを国民に配れば、コロナの不安など吹っ飛びますというとんでもない提言をしたとも言われています。
実際、安倍政権では経済産業省出身者が力を持ち、財務省にとってはこの上なく不愉快な状態が続いていたと言われています。
2020年8月28日に安倍総理が辞任の意向を表明しました。
安倍元総理は、自民党の中で唯一と言って良いほど「反財務省」の政治家だったと言われています。
しかし安倍総理の辞任で、経済産業省支配の象徴だった今井秘書官は、内閣官房参与という実権のないポストに移動させられました。
そして、この過程で財務省はかつての絶対的権力者の地位を取り戻したというわけです。
それでは、財務省支配が復活すると何が起こるのでしょうか?
100%確実なのが、経済対策として、最も効率的かつ効果的で公平な「消費税減税」の可能性が消えてなくなります。
これまで財務省なりに、「血のにじむような努力」をして、税率を上げてきた消費税を絶対に下げるわけにはいかないのです。
私も考えているのですが、国民にとって一番公平な減税は「消費税減税」以外にないと考えています。
思い出してみてください。
消費税は1989年の3%から5%、そして8%から10%と増税されてきました。
消費税は「全額医療や福祉に使う」との謳い文句でしたが、この34年間、医療や福祉は良くなってきたのでしょうか?
国の経済動向は向上してきたのでしょうか?
この財務省支配の弊害はそれだけではありません。
国民の前に新たに姿を表すのが増税の嵐です。
まず、コロナ対策の補正予算でかかった費用を増税で、取り戻すことを財務省は画策するでしょう。
それは現在ありとあらゆる国民の負担増となって、私たちに襲いかかってきています。
つづく