昨日の続きです。
万博の花とも言われる海外パビリオンの建設に係る申請の遅れも深刻です。
56カ国の参加国のうち、現在、パビリオンの建設申請が出ているのが、韓国・チェコの2カ国しかありません。
パビリオンの建設にどんな条件がつくのか、また後ほど詳しく紹介したいと思います。
今年の7月には、万博協会の石毛博事務総長が「年末までに着工すれば間に合う」との認識を示していました。
ところが、日本建設業連合会の宮本会長は「一体何が根拠なのかわからない」突き離したのです。
そこで、運営側は苦肉の策を考え出しました。
パビリオンを自国が建てるという形ではなく、プレハブ(タイプX・「建設代行」)という形で進めたいとの方針です。
この提案に対して、変更を検討する国が少数であり、逆にゼネコンが撤退するという現象が生まれています。
また、ゼネコンが自腹を切らないようにする対応のために「貿易保険の適応」をするということになりましたが、これも税金が原資となるもので、至れり尽くせりです。
早い話が、ゼネコン側としても「代金がもらえるかどうか心配だ」というような「危ない」事業なのです。
当初からわかりきったことですが、万博の会場が夢洲だから失敗するのです。
夢洲は、もともと「ゴミ捨て場・最終処分場」であったところです。
契約をして工事に着工しても、土壌を掘り始めると、一体何が出てくるかわからないという土地です。
では、夢洲の問題点を深掘りしてみましょう。
先ほども紹介しましたが夢洲はただの人工島ではありません。
島全体が超軟弱地盤となっており、地盤沈下が進んでいます。
これはパビリオン建設にとって致命的な影響を与えます。
また、土壌汚染が深刻で、汚染水がいたるところで池を作っています。
夢洲自体は1区から4区に区分けされています。
↑カジノに反対する大阪連絡会資料より
1区というところは、ゴミの焼却灰を埋めている現役の廃棄場になっています。
ここには、PCBに汚染されたドロも大量に処分されています。
しかし、この1区も万博会場になるのです。
詳しくは後ほど紹介したいと思います。
2区全体が万博会場、3区がカジノの予定です。
4区は現在稼働しているコンテナターミナルとなっています。
つづく