hayatouriの日記

はやとうり の独り言

エリザベス女王のお人柄

 

エリザベス女王の元ボディーガードによる女王のお人柄がわかるエピソードが面白いので紹介します。


女王の元王室ボディーガードのリチャードさんはある日のエピソードを語ります。

 


通常、女王のお忍びの散歩では人と出くわす事はありません。


しかしこの時、2人のハイカーたちが私たちに近づいてきました。


そうすると女王は立ち止まり、「こんにちは」と挨拶をするのです。


彼らは休暇にハイキングを楽しんでいたアメリカ人でした。


我々が立ち止まった瞬間から明らかだったのは、彼らはこの女性が女王だとわかっていませんでした。


まぁそれは問題ありませんが。


そしてアメリカ人の男性は女王に、自分の出身や次の目的地について話し始めました。


イギリスのどこに行ってきたかなどね。


で、案の定ですが彼は女王に「あなたはどこに住んでいるの?」と尋ねました。


女王は、「えっと、ロンドンに住んでいますが、」「こちらに別荘があるんです」と言いました。


彼は「へぇー、どのぐらいよくここにくるんですか?」と訊きました。


女王は「あらまあ」と言って・・・


「小さな女の子の時からよ、だから80年以上ね」


少し考えた様子の後、彼はこう言いました。


「もし80年もここに来ているなら、女王に会ったことがあるでしょうね!」


返す刀で女王は「私はありませんが、このリチャードさんはよく会うそうよ!」と応えました。


そしたら彼が私に「えっ!女王にあったことあるの?どんな感じだった?」と聞きました。


私は女王と長く一緒にいて、この場合はふざけても良いとわかっていたのでこう言いました。


「えっと、女王はたまには喧嘩腰になることもありますが、すばらしいユーモアのセンスのある人ですよ!」


そうすると次、この男性がバッと私のところに来て肩に手を回してきました。


何が起こっているのかわからないうちに、彼はカメラを取り、女王に渡してこういうのです。


「私たちの写真を撮ってくれませんか?」


そして次に私は入れ替わって、女王との写真を撮ってあげました。


私たちは女王の事は何も言わずに別れを告げました。


その後女王は私にこう言いました。


「彼がアメリカに戻って誰かにこの写真を見せる時、壁に止まるハエ🪰になってリアクションを見たいわ!」


「誰かが私が女王だって教えてくれれば良いのだけど・・」


・・・・・・・・・・・


皆さんどうですか?


女王の人柄が偲ばれるエピソードですね。


人間いくつになってもこんなジョークのわかる生き方をしたいものですね。

馬には乗ってみよ人には添うてみよ  その2

昨日の続きです。

 

果たして西村康稔大臣対応マニュアルの「帰宅時・駅構内での対応」では

 

「大臣は、夕食を購入するために駅構内を散策。弁当購入部隊とサラダ購入部隊の二手に分かれて対応」


関係者によると、西村大臣は「体形維持のためにジム通いをしていて、サラダが好物。

炭水化物は控えている」という。


さらに「出張での車の中での対応」として「西村大臣の五月雨(さみだれ)式の質問に答えられるよう体制の構築が必要」などとも記されている。


2年で秘書官5人交代 
西村大臣「過度に気を使う必要はない」


なぜ、このような対応マニュアルが作成されたのだろうか。


西村大臣が新型コロナ対策相を務めていた頃を知る内閣府の関係者からは、次のような声が出ている。


内閣府の関係者:


何度か出張に同行したが車内で叱責されて、なんとか理由をつくって同乗するのを避けていた


内閣府の関係者:


みんな出張の同行を嫌がっていた。

秘書官が大変すぎるということで、特別に「大臣室長」というポストを2年前に初めて作った


西村氏の新型コロナ対策相時代は、2年間で秘書官が5人交代したという。


その一方で各地でお土産を買い、地方でお金を落とすことを評価する意見や、政府関係者からの「このくらいのマニュアルは普通です」との声も出ている。


経産省によると、この文書を作ったのは8月の福島出張に対応した職員だという。


FNNの取材に対し、経産省は「今後の出張の準備の参考になるよう、あくまで参考用の内部文書として自発的に作成したもの」と回答。


「西村経産相からの指示は事務方として過度な負担とは認識していない」としている。


その上で、この文書について西村経産相から「過度に気を使う必要はなく、ましてやこのような文書を作成する必要もない」といった指示があったとしている。

 

以上全文です。

 

さてここまでお読みいただいて皆さんはどうお考えになりますか。

関係者の話通りだとすれば、西村経産大臣はどうやら秘書官たちからは相当煙たがられているようですね。

 

2年間で秘書官が5人も交代しているのです。

秘書官には「叱責」などかなりの圧がかかったと想像できます。

 

ではそもそも秘書官とはどういう仕事をする人なのでしょうか?

秘書官にも2つの職種があります。

まず政務秘書官です。

政務秘書官は、大臣が自分の事務所の秘書などの中から選んで、総理大臣が任命します。

大臣に関わる事務だけでなく、陳情の対応や党務なども幅広く手がけ、いわば「何でも屋」的な存在です。

次に事務秘書官です。

事務秘書官は、各府省の官僚から選ばれ、大臣が任命します。

大臣と職員をつなぎ、日程管理から国会答弁まで、大臣の懐刀として活動します。

その府省が手がけている案件について、多岐にわたって把握していなければ務まらないので、入省から20年前後の中堅職員が担当することが多いと言われています。

 

私は多分、交代したのは事務秘書官ではないかと考えます。

 

苦労して役所に入り、国家国民のために働こうと志した人たちが、このような境遇に置かれているとしたら大変残念で仕方ありません。


彼らにはぜひとも本来の仕事で力が発揮できるようにと先へ進めるのがリーダーの役割だと思うのですが・・・

 

 

 

 

馬には乗ってみよ人には添うてみよ  その1

 

馬には乗ってみよ人には添うてみよ


という諺がありますね。


この意味は皆様ご存知の通り


「馬のよしあしは乗ってみなければわからず、人柄のよしあしはつきあってみなければわからない。何事も自分で直接経験してみよということ」

という意味になっています。
 
私たちの日常生活を考えれば、職場や近隣の皆さんとの人間関係は非常に大事です。
 
しかし見た目で人は判断できません。
 
ある程度の時間をかける中で、ようやくその人の癖や性格を知ることができることがあります。
 
まさにそのような面白い出来事が報道されましたのでそっくりそのまま引用させていただきたいと思います。
 
9月2日付FNNプライムオンラインより

 


視察先の名産品を購入 「お土産ロジ」の内容は
 
【取扱注意】と書かれたA4サイズ


1枚のこの文書。

 

出張時の場面を分類し、「車中」「お土産購入時」「帰宅時」それぞれの注意点が詳しく書かれていた。


そのひとつが「お土産購入ロジ」と題された項目。


2021年まで経済再生担当大臣を務めていた西村大臣。

 

f:id:hayatouri:20220910145920j:image

 

その時は視察で訪れた各地の名産品をお土産として購入し、SNSによく投稿していた。


マニュアルにある出張時のお土産購入の注意点を見ると「大臣は、お土産の購入量が非常に多いため、荷物持ち人員が必要。

 

秘書官一人では持ちきれないため、東京駅の大臣車積み込みまで対応することが理想」


「また、お土産店を移動して買い物をすることも想定されるため、会計は一人ではなく複数人で対応できる体制が必要。

 

(大臣はご自身で払おうとするが、会計には時間がかかるため事務方が瞬時に支払い(立替)にいくことが必要)」などと書かれている。


また「生ものを購入することもあるため、保冷剤の購入や移動車の冷房は必須」などと記されている。

 

試食し自ら支払い ”ジム通い”で食事にもこだわり


8月に福島県浪江町でお土産を選ぶ西村大臣の写真からも、背後からじっと見つめる職員が細心の注意を払っていることがうかがえる。


2年前、大分県豊後高田市を訪れた際の映像では、和菓子店に立ち寄り試食をすると…。


西村経済再生相(当時):


おいしいね、これ。ちょっと買って帰りましょうかね


店員:


ありがとうございます。お土産にちょっと?


西村経済再生相(当時):


買って帰りますよ


お土産用にと即決でお買い上げ。


西村経済再生相(当時):


お支払いしますよ。現金がいいですか?払います、払います、払います


確かに大臣が自ら財布を出し、支払いをしていた。


こだわりは、食事にも…。対応マニュアルの「帰宅時・駅構内での対応」では、こんな注意点が書かれていた。

 

つづく

日本の農業が危ない その4


前回の続きです。

 

では、日本はどうしていくべきなのでしょうか。

日本の農業は化学肥料の使用量がほかの国と比べて多いという指摘もあります。

育てている作物の違いや、土質の違いもありますが、農林水産省は、土壌で肥料成分が過剰蓄積している成分もあると指摘しています。

そこで今、国やJA全農では、肥料を減らす「減肥」を進めようとしています。

カギを握るのは土壌の成分を分析する手法の普及です。

必要最低限の成分だけを肥料として与えることで、肥料削減を目指そうというのです。

さらに、AIなどを使って肥料が必要な場所だけに肥料をまく農業用機械の実用化も進んでいます。

さらに、今改めて注目されているのが家畜のふんや食品の残りなどでできた「堆肥」の活用です。

これまでも有機農業などで活用されてきましたが、まくのに手間がかかるります。

また品質にばらつきがあること、それに、水分を含むため運搬にコストがかかることなどから、畜産の盛んな地域の周辺で活用されているのにとどまっていました。

しかし、今、堆肥の足りない成分を化学肥料で補って作る肥料のほか、家畜のふんなどを乾燥・粉砕し、ペレット化する技術ができ、商品化されています。


ペレットにすることで、運搬しやすくなるほか、機械での散布もできるようになり、普及が見込めると期待されています。

日本総研の三輪さんは次のように話しています。

「経済合理性だけで判断し調達するのは、リスクの多い時代にそぐわなくなっており、肥料リスクに強い農業に変えていくことが求められています。

お金を出せば買えるということではなく、自分たちでうまく確保し市場を作るというように変えて行かなければいけません。

自給できない分にはリスクがあるということを前提に国内農業の振興を進めていかなければいけないのです。」



食料安全保障というと真っ先に思い浮かぶのは小麦やトウモロコシなどの輸入農産物です。

しかし、肥料の調達が滞ることになれば国内で自給できているコメや野菜の生産ですら不安定になりかねません。

まさに危うい農業の実態が浮かび上がってきました。

政府も肥料については対策が手薄だったとして、今新たな議論を始めています。

一連の問題で見えてきたのは、経済合理性を追求し、食材、そして生産に必要な資材のほとんどを輸入に頼っている日本の食のいびつな構造です。

とはいえ、対策には新たなコストもかかります。

その分の価格転嫁をどうとらえるのか。

肥料という「隠れた食料ショック」は私たち消費者に、将来を見据えた農業のありかたを問うていると考えてはどうでしょうか。


日本の農業が危ない その3

昨日の続きです。

 

こうした肥料価格高騰や調達への不安は世界に広がっています。

 

農業大国ブラジルもそうです。

多くの農産物を世界各国に輸出しています。

日本にはトウモロコシ(輸入全体の35%)や大豆(輸入全体の15%)などを輸出しています。

一方で肥料の原料は85%を輸入に依存していおり、国際的な肥料原料の価格上昇のあおりを受けています。

ブラジル南東部・サンパウロ州で農業を営む、日系2世のOさん、1600ヘクタールに及ぶ広大な農地で、大豆やトウモロコシ、小麦を栽培しています。

Oさんも肥料原料の価格上昇に頭を痛めています。

去年、1トンあたり2800レアル(日本円で約7万3000円)だった肥料が、ことし5月にはおよそ倍の5800レアル(約15万3000円)に値上がりしました。

Oさんは年に2回の収穫をする二毛作を行っているため、肥料代の負担は特に大きいといいます。

ブラジルは輸入する肥料原料のうちおよそ4割をロシアとベラルーシの2か国に依存しています。

ボルソナロ大統領は、軍事侵攻が始まる1週間前のことし2月16日にロシアを訪問し、プーチン大統領と会談します。

肥料の調達が大きな議題となりました。

ブラジルは、軍事侵攻が始まって以降もロシアへの経済制裁には中立の立場をとり続けています。

ブラジル ボルソナロ大統領は・・・

「(ロシアに行ったのは)ブラジルの国益のためだ。軍事侵攻には中立を保つが肥料はなければ生き残れない」 

と話しています。

日本政府も肥料調達に動いています。

 

農林水産副大臣をモロッコアメリカ、カナダに派遣して、外交ルートでの肥料の安定確保を後押ししています。

さらに、JAや商社が調達先を切り替えたことで増えた輸送費などを肥料会社に補助を始めました。

 

農家の費用負担を抑える新たな制度の検討も始まっています。

 

今後肥料はどうなっていくのか。専門家は国際的な肥料不足は一時的なものではないと指摘しています。

 

日本総研 三輪エクスパートはこのように話しています。

 

「これまでも災害や需要が増えることで肥料価格が高騰することはありました。

 

今回は中国やロシア、ベラルーシの輸出の制限や、自主的なものも含めた貿易の制限が発端となっています。

 

極めて政治的な要素も含めて発生しています。

 

広大な国土を持ち、資源が豊富な国が国際的にも発言力を増しており、政治的な摩擦の当事国になってくるケースが多くなります。

 

日本が必要としている資源が国際情勢で足りなくなるということが頻発する可能性があるので、これから先は抜本的な解決策が求められてくると感じています。」

 

つづく

 

 

日本の農業が危ない その2


昨日の続きです。

 

大きな転換点となったのは2021年10月、中国の動きでした。


当時、中国では、新型コロナウイルスの感染拡大が小康状態となり、経済が正常化する過程で穀物需要が拡大しました。

 

また電力不足や環境問題への配慮から化学肥料の生産が抑えられており、国内での肥料価格が上昇する傾向にありました。

こうした中で、中国政府は化学肥料を輸出する際に検査を義務づけると発表したのです。

肥料の輸出においてこうした検査をするのは異例のことです。

国内への肥料供給を優先させるために、事実上の輸出規制をとったのではないかと見られています。

発表後、しばらく肥料原料の輸出はストップ。

日本の商社は、代替先探しに追われました。

さらに2月にロシアがウクライナに軍事侵攻を始めます。

ロシアも世界有数の肥料原料大国です。

日本政府は肥料原料を経済制裁の対象にはしていません。

しかし輸入を担当する商社はロシアからの塩化カリウムの輸入を自主的にストップしました。

別の理由でアメリカなどから経済制裁が課せられ、輸入ができなくなっていたベラルーシ分とあわせて26%分の肥料原料の代替調達先を探さなければならなくなったのです。

当然価格も高騰します。

塩化カリウムを見ると、去年1月の5倍近くになっています。

日本の肥料原料の5割の輸入を担うJA全農全国農業協同組合連合会も対応に追われました。


中国から肥料原料の検査義務づけの通達が出ると、すぐに長年取り引きのあったアフリカのモロッコの企業にリン酸アンモニウムを調達したいと依頼しました。

 

また、ロシアから輸入していた塩化カリウムはカナダからの輸入を増やすことで当面の必要量を確保しました。

 

しかし、各国とも同様の動きをしたため、運搬のための船や積み込みをする港もフル稼働状態になりました。

 

他の商社と船を共同利用するなどして、なんとか日本へ運搬するというギリギリの調整が続いたといいます。

 

さらに、今後の安定確保にむけてこれまでつきあいの薄かった中東の国などとの交渉も始めています。

 

しかしどこも需給が厳しくなっていて、交渉は一筋縄ではいかない状態となっているのです。

 

このように実は日本の農業の根幹に関わる肥料は、綱渡りの状態で何とか確保されてきたのです。

 

そしてこのような事態はすでに世界的な規模で進んでいるのです。


つづく

日本の農業が危ない!  その1

 

昨日『県民公開講座 第18回はり・きゅう講演会』が和歌山ビック愛で行われました。

 

私もリモートで参加しましたが、講師に豊田孝行先生(半農半医)お迎えいたしました。

 

先生は和歌山県立医科大学附属病院、公立那賀病院勤務、耳鼻咽喉科などを経て、実家の桃農園を継承しながら、精神科・耳鼻咽喉科・内科・在宅医療医・栄養医としてご活躍されています。

 

また『自然の郷きのくに』を立ち上げ自然栽培などの普及活動にも取り組んでおられます。

 

もちろん医学的なお話もありましたが、栄養学を勉強される中で、食べ物について考えを深められました。

 

そして農業そのものの大切さについてもご講演いただきました。

さて今回のブログはその農業の危機についてです。

豊田先生は日本の肥料の99%は海外からの輸入であると報告されました。

現在その肥料が高騰しているのです。

 

去年の秋以降、生産者は肥料の価格高騰と、調達ができなくなるかもしれないことへの不安を抱いているといいます。

 

農産物そのものではなく、肥料という地中から襲いかかる「食料ショック」の現実です。

 

日本だけでなく、世界にもショックは拡散し、人々の食を揺さぶろうとしています。

 

ある生産者はパプリカの根本に液体の肥料を与える「養液栽培」を行っています。

パプリカの成長のためには、肥料を毎日欠かすことはできません。

しかし、この肥料の価格が段階的に上昇しているのです。

ことし1月までは1キロ200円だったある肥料が3月には325円に。

さらに5月には355円に値上がりし、半年で70%以上もの値上がりとなりました。

価格上昇だけではありません。肥料の調達が難しくなるおそれもあるといいます。

 

肥料の価格上昇はなぜ起きているのでしょうか?

 

そこには、肥料の原料を輸入に頼る日本農業の構造があります。

 

植物の成長に欠かせない3要素として、窒素、リン酸、カリウムの3つがあります。

 

それぞれ、茎を成長させたり、実を付けたり、根をのばしたりするのに必要だとされていて、土壌中にある成分で足りない分は「肥料」として与える必要があります。

 

肥料のうち、鉱物などを原料としているのが「化学肥料」です。


必要な栄養素を効率的に与えられるとして、日本のほとんどの生産者が利用しています。

 

しかし、日本は原料の資源に乏しく、豊田先生のご指摘の通りほとんどを輸入に頼っているのが現状なのです。

 

こちらは3要素の原料となる、尿素、リン酸アンモニウム、塩化カリウムの入手先です。

 

尿素の37%、リン酸アンモニウムにいたっては90%が中国からの輸入。

 

また、塩化カリウムはロシアから16%、ロシアの同盟国ベラルーシから10%を輸入していました。

 

 

つづく