昨日の続きです。
果たして西村康稔大臣対応マニュアルの「帰宅時・駅構内での対応」では
「大臣は、夕食を購入するために駅構内を散策。弁当購入部隊とサラダ購入部隊の二手に分かれて対応」
関係者によると、西村大臣は「体形維持のためにジム通いをしていて、サラダが好物。
炭水化物は控えている」という。
さらに「出張での車の中での対応」として「西村大臣の五月雨(さみだれ)式の質問に答えられるよう体制の構築が必要」などとも記されている。
2年で秘書官5人交代
西村大臣「過度に気を使う必要はない」
なぜ、このような対応マニュアルが作成されたのだろうか。
西村大臣が新型コロナ対策相を務めていた頃を知る内閣府の関係者からは、次のような声が出ている。
内閣府の関係者:
何度か出張に同行したが車内で叱責されて、なんとか理由をつくって同乗するのを避けていた
内閣府の関係者:
みんな出張の同行を嫌がっていた。
秘書官が大変すぎるということで、特別に「大臣室長」というポストを2年前に初めて作った
西村氏の新型コロナ対策相時代は、2年間で秘書官が5人交代したという。
その一方で各地でお土産を買い、地方でお金を落とすことを評価する意見や、政府関係者からの「このくらいのマニュアルは普通です」との声も出ている。
経産省によると、この文書を作ったのは8月の福島出張に対応した職員だという。
FNNの取材に対し、経産省は「今後の出張の準備の参考になるよう、あくまで参考用の内部文書として自発的に作成したもの」と回答。
「西村経産相からの指示は事務方として過度な負担とは認識していない」としている。
その上で、この文書について西村経産相から「過度に気を使う必要はなく、ましてやこのような文書を作成する必要もない」といった指示があったとしている。
以上全文です。
さてここまでお読みいただいて皆さんはどうお考えになりますか。
関係者の話通りだとすれば、西村経産大臣はどうやら秘書官たちからは相当煙たがられているようですね。
2年間で秘書官が5人も交代しているのです。
秘書官には「叱責」などかなりの圧がかかったと想像できます。
ではそもそも秘書官とはどういう仕事をする人なのでしょうか?
秘書官にも2つの職種があります。
まず政務秘書官です。
政務秘書官は、大臣が自分の事務所の秘書などの中から選んで、総理大臣が任命します。
大臣に関わる事務だけでなく、陳情の対応や党務なども幅広く手がけ、いわば「何でも屋」的な存在です。
次に事務秘書官です。
事務秘書官は、各府省の官僚から選ばれ、大臣が任命します。
大臣と職員をつなぎ、日程管理から国会答弁まで、大臣の懐刀として活動します。
その府省が手がけている案件について、多岐にわたって把握していなければ務まらないので、入省から20年前後の中堅職員が担当することが多いと言われています。
私は多分、交代したのは事務秘書官ではないかと考えます。
苦労して役所に入り、国家国民のために働こうと志した人たちが、このような境遇に置かれているとしたら大変残念で仕方ありません。
彼らにはぜひとも本来の仕事で力が発揮できるようにと先へ進めるのがリーダーの役割だと思うのですが・・・