「ゼークトの組織論」と呼ばれる軍事組織論があります。
ドイツの軍人ハンス・フォン・ゼークトが語った「組織論」として広く浸透しています。
ヨハネス・フリードリヒ・レオポルト・フォン・ゼークトは、ドイツの軍人、政治家。最終階級は上級大将。通称はハンス・フォン・ゼークト。
帝政時代には陸軍参謀総長、ヴァイマル共和政時代には陸軍兵務局長、陸軍統帥部長官を務め、1920年代前半のヴァイマル共和国軍最大の実力者として「国家の内部における国家」である軍の権威を確立し、軍部に多大な影響力を持っていた。
ウィキペディアより
しかし実際には同時期のドイツ軍人クルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルトが語ったもの、という説が有力なようです。
さて注目すべきはこの組織論の中では『将校には「利口」「愚鈍」「勤勉」「怠慢」の4つのタイプがおり、多くの将校が2つの特徴を併せ持つ』とされています。
そしてゼークト曰く
「有能な怠け者は司令官に、有能は働き者は参謀にせよ。無能な怠け者は、連絡将校か下級兵士にすべし。無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ」
とのことです。
しかし軍人ですね。
「銃殺刑」とは露骨な表現です💦
でも大体言ってる意味はわかりますよね。
有能な怠け者は、自分が動かず他人を使って何かを成し遂げようとします。
有能な働き者は例えば現場の主任や部長や課長といったところでしょうか。
自分が先頭に立って働き、他人の手本となっていく人たちです。
無能な怠け者は、命令と強制力をで単純なルーティンを繰り返すようなことには適しています。
さても無能な働き者についての評価は以下の例が証明しています。
ゼークトの組織論を使った有名人がフランスのナポレオンです。
ナポレオンは、ゼークトの組織論を用いて戦ったそうです。
4種類の人間を以下のように使い分けました。
有能な怠け者
戦略家。結果が出るよう安全策・解決策を練る
有能な働き者
前線のリーダー。無能な兵を使って戦う
無能な怠け者
前線に送り込み、使い捨てる
無能な働き者
用済み、そもそも味方にいるのがまずい
例えば隠密作戦をするため極秘に計画を立てていたとします。
しかしやる気だけはあるので「やるぞー!」と意気込みすぎて作戦を失敗に導くようなタイプです。
以上がゼークトの組織論の説明です。
ここまでくると少し気になりませんか?
いったい自分はこの4つの区分のどこに入るのだろうと。
この組織論は今でも経営セミナーなどで結構よく引用されるようです。
ひょっとしたら組織や会社の管理者たちはこのようにして私たちを評価しているのかもしれませんよ。