では出かける時はどこに気をつければ良いのでしょうか。
○マダニが生息する草むらや山野などに入る際は、肌の露出部分には防虫スプレーなどを使用した方が良いでしょう。
○肌の露出が少なくなるようにする(帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等)
○長袖、長ズボン、登山用スパッツ等を着用する(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中)
○足を完全に覆う靴を履く(サンダル等は避ける)
○明るい色の服を着る(マダニが目視で確認しやすいため)
屋外活動後は衣服をすぐに着替えましょう。
入浴し、マダニに刺されていないか確認して下さい。
特に、首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏などがポイントです。
マダニに咬まれた場合、吸血中のマダニに気が付いた際、無理に引き抜かないでください。
マダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させて病原体が体内に入りやすくしてしまう恐れがります。
医療機関(皮膚科など)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。
またマダニは様々な経路で人間に近づいています。
屋外を歩いてきた犬や猫から人間に移ってくることもあります。
飼い犬や飼い猫のダニの感染予防もしっかり行っておく必要があります。
ノミと同様、マダニも凄まじい繁殖力を持っています。
マダニが好むのは高温多湿な環境。
その好条件が揃っていると、なんと多い種では1カ月で1匹が2000〜3000個の卵を産むと言われています。
ペットにマダニを見つけた時は、すでに血をすって大きく膨れ上がっていたことが多いはずです。
でも、かわいそうと思って、すぐに手で取らないで下さい。
マダニの口が残って皮ふが炎症を起こしたり、血が逆流して病原体が移ったりします。
手でとると病気が感染する恐れもあります。
マダニをすぐに取りたい場合は専用の器具で取り除くか、獣医さんに相談することをおすすめします。
前回のブログでもご紹介しましたが、マダニからの感染症が発症するには潜伏期間があります。
野外活動してからもしばらくの間は体調の変化に気をつけてほしいと思います。
万が一症状が出た場合には医療機関の受診の際
○月○日、野山に行った
○月○日、草むらで作業した
あの時、ダニに刺されたかもしれない
など日付け、場所、発症前の行動(2週間程度)を伝えましょう。