hayatouriの日記

はやとうり の独り言

インボイス制度がサッカー界にも悪影響! その1

 

大谷翔平選手の来季年俸40億円超えるか?」


クリスティアーノ・ロナウド選手に2年契約で年俸総額414億円提示!」

 

など莫大な報酬が報道を賑わすプロスポーツ界です。


あまりご存じ無いかも分かりませんが、こうしたスポーツ選手は基本的に個人事業主です。


選手が受け取る年俸、報酬は、個人事業所における「売り上げ」にあたり、消費税上の収入に当たます。


選手と契約している球団、クラブにとっては、選手に支払う報酬は消費税上の経費に該当し、消費税額控除の対象となります。


インボイス制度が実施されれば年俸1000万円以下のJリーガーの生活や中小のクラブ経営に大きな影響を及ぼすとスポーツライターの中村僚さんは話しています。


(さてインボイス制度そのものの内容については私の今年のブログの4月10日、11日の『インボイス制度をご存知ですか?』にご紹介していますのでぜひまたご覧ください。)


中村さんは、J2以下のカテゴリに所属する選手たちへの影響を心配しています。


「彼らの年俸は平均で400万円から600万円程度です。おそらく6割から7割の選手は年俸1000万円以下でプレーしています。
インボイスが実施されれば、クラブが選手に課税事業者への登録を促すことが考えられます。
特に新人選手はほぼインボイスの対象にされると思います」


と指摘します。


Jリーグは、A・B・Cの契約グレードがあり、A契約の日本代表クラスや、J1クラブの主力クラスの選手には、インボイスはほとんど影響ありません。


彼らは数千万円から数億円の年俸をもらっていますから、もともと消費税の課税事業者ですし税理士にお願いする余裕もあります。


一方B契約とC契約の年俸上限は460万円とされています。


新人選手が入団契約交渉する際、クラブ側がインボイス登録を契約の条件とする事は十分に考えられます。

 

中村さんは
「年俸460万円の新人選手でも、税率10%で単純計算すると41.8 万円の消費税を納税しなくてはなりません。


これはあくまで最大値で、経費を控除したり、簡易課税制度を適用したりすれば納税額は少なくなりますが、それでも年間20万円程度の新たな負担が生まれます。


個人にとって年間20万円の増税がどれほど苦しいか多くの人が実感できると思います」


と訴えます。

 

つづく