昨日の続きです。
前回は売り上げを見てみましたが、今回からは経費に関わる部分になります。
売上原価
これは売り上げにかかった原価のことをいいます。
コンビニに置いてある多くの商品、例えばおにぎりだったり洗剤・タバコ等々が売上原価に入ってきます。
1月あたりのこの計算は
①月初商品棚卸高=月の初めにあった商品の棚卸し在庫高
③月末商品棚卸高=月末時点での在庫の金額
棚卸しがなぜ必要かはもう皆さんご存知だと思いますが、売上原価をはじき出すためにどうしても必要な行為なのです。
そうして①+②−③ =売上原価となります。
大体でいいますとこの店舗では67.5%がほぼ売上原価となっています。
逆に考えると売り上げ総利益(粗利)は32.5%となります。
普通の商店や個人事業主だったらここから営業費を引いて利益が残る計算になります。
コンビニの場合はここからあの「恐ろしい」ロイヤリティがかかってきます!
ロイヤリティはこの売り上げ総利益(粗利)に対してかかってきます。
しかも一律の比率はなくて、売り上げが高ければ高いほど(チャージ率)ロイヤリティも高くなるように設計されています。
そういう意味では所得税と同じような感じになっています。
がんばって売り上げを伸ばせば延ばすほどロイヤリティが上がってくるのです。
例えば売り上げが250万円までは50%位のチャージ。
そこから売り上げが400万円円までは60%位のチャージ。
そこから売り上げ500万円までは大体70%位のチャージ。
500万円以上の高いところは約76%のチャージが取られます。
すごいですね!!
ここから頑張ってるお店だったり、長く続いているお店だったりに対して褒賞としてチャージの減額があります。
例えば
「15年契約を更新したら4%減額」
「45年契約を更新したらさらに2%減額します」
(なんと45年営業してわずか2%ですよ💦)
「24時間営業しっかりやっている場合は3%減額します」
「複数店を運営した場合、2店舗目のロイヤリティのチャージから3%減額します」
等の契約ですが、例えば45年契約でオーナーが30歳の時にコンビニを始めるとするとオーナーの年齢は75歳ですよね。
冷静に考えれば現実的にありえないのではないでしょうか。
今回取り上げている店舗では、売り上げに対して18%位のロイヤリティが持っていかれる計算になっています。
売り上げ2,000万円に対して360万円!
毎月ですよ!
このロイヤリティがコンビニの「闇」になっています。
つづく