昨日の続きです。
さて丸坊主になりました。
この頭にダボダボの黒の制服を着て4月にいざ学校へ!
と思っていたところが想像しなかったことが起きたのです!
私たちの入学の年から中学生の男子にも長髪(とはいってもロングヘアーではありません)が許されたのです!
私たちは幼すぎてよく解りませんでしたが、実は伏線があったようです。
当時大学では学生運動が起こり、それに引きずられるように高校でも学生運動が起こっていました。
その中の1つの大きな課題として「頭髪を自由にさせろ!」との高校生男子が声をあげたのです。
当時は無論高校生も男子は丸坊主を強要されていたのです。
私が入学した高校では、当時の学生の運動の経過を『生徒手帳』の中に詳しく記入していた記憶があります。
何年生の時だったか、全然気にしていなかった生徒手帳のほとんど後ろの部分に、細かい字で学校内で起こった「紛争」の経過を述べていました。
今となっては内容をすっかり忘れてしまいましたが、当時「ほ〜、こんなことがあったのか」と考えながら読んだ記憶があります。
要するにわけのわからん校則や学生の自由度が制限されることに対する反発や要求が吹き出してきたわけです。
わが高校では「○○高校紛争」とまで呼ばれていたようであります。
細く書き込まれた生徒手帳の「紛争の経過」をもう一度じっくりと読んでみたいのですが、現在ではそういう生徒手帳もないのかもしれません。
晴れて男子も髪を伸ばせるようになった我が中学校ですが、それでも髪型や髪の長さに対する校則が付きまとってきました。
女子はよく分かりませんが、スカートの長さとか、ヒダの数とかチェックされていたと思います。
男子と言えばズボンの長さ、髪の毛の長さ
・もみあげは耳の穴より下にならない
・前髪は眉より下にならない。
・後ろの髪の毛は襟にかぶらない
などなど、今から思えば取るに足らない重箱の隅をつつくようなチェックを教員から受けるのです。
中学で長髪を許可したと思えば、今度はこんな条件がついてきたのです。
しかし歴史は流れて、今や甲子園に出場する高校の中にも坊主頭ではない学校も見受けられます。
つづく