昨日の続きです。
国内の書店数は、2000年の2万1495軒から、20年には1万1024軒と激減しています(出版科学研究所調査)。
この本屋さんはクラウドファンディングで生まれました。
皆さんもご存知の通り、クラウドファンディングは資金調達の方法としてよく使われます。
この本屋さんでは「シェア型書店への共感と参加」を提案しています。
クラウドファンディングでは、「好循環を生む『シェア型本屋さん』の仲間になりませんか?」と呼びかけました。
少しシステムと店内の紹介をしたいと思います。
HONBAKOには、1区画が縦30センチ、横30センチ、奥行き23センチの「本箱」が108箱ある大きな本棚があります。
本箱ごとに「箱主」と呼ばれるオーナーがいます。
箱主さんにとっては、このスペースが自分のお店になります。
自分が読んだ本をそこに置いて値段も自由につけて販売することができます。
「この本はどんなふうに読んだのか」
「そこから何を感じたのか」
など様々な方法で来店者にアピールします。
本箱で売れるものはもちろん本です。
新しい本でも、古い本でも、もちろん自著でもオッケーです。
○みんなにお勧めしたい本
○想い出がいっぱい詰まったお気に入りの本
○ まだ世に知れ渡っていない隠れた名著
○自分で書いたり編集した本
○ビジネスオーナーが、その関係書ピックアップ
など本であればどんなコンセプトでも大丈夫なのです。
本箱には、お店の名前をつけたりPOP、ちょっとした飾り付けも可能です。
では箱主になるにはどうすれば良いのでしょうか?
1月あたり1500円から3500円までの「場所代」を払います。
当然お客さんから見やすい位置の箱は高い値段になります。
既に全ての箱主さんが決まっている場合は、そこが空くまで少し待つ必要があります。
この箱主の最年少は中学2年生です。
もし本が売れたらどうなるのでしょう?
本の売り上げから一律100円を「販売手数料」として店側に支払うことになります。
そのうち50円を貧困撲滅や、環境保護を目的とする基金に募金します。
「子ども食堂」などにも送られるといいます。
つづく