昨日の続きです。
SDGs に店と箱主さんが共同で参画できる仕組みになっているのです。
この取り組みは、株主総会ならぬ「箱主総会」で提案承認されたものです。
特定の条件を満たす箱主さんは、箱主総会に参加することができます。
お店の運営を取り決め、これから開催するイベントや、ネット活用についての提言を行うことができます。
HONBAKOでは、箱主自身の「参加と自治」の仕組みがしっかり備わっているのです。
箱主になると、持ち回りでお店番ができるようになります(決して強制ではありません)。
来店するお客さんと話をしたり、自分の本箱を優先して紹介したりすることもできます。
店のベンチでくつろぎながら、ゆっくりと本を読んだり、気楽に自由に店番を楽しむことができます。
また、店の中心に専用のキャビネットがありますので、その日店番になる箱主さんには本だけでなく、雑貨屋手作りものなど自由に販売することができます。
ただし、このキャビネットでは、食品や薬品などの販売はできません。
店内には、簡単なドリンクやフードコーナーがあり、お客さんはそれらを購入し、本を読みながら店内で楽しむことができます。
また、箱主さんは、お店の3階にある15畳程度のフリースペースを1時間500円程度で利用することができます。
会議をしたり、ワークショップやレッスンに使ったり、個展を開いたり、いろいろ利用することができます。
どうですか!
ずいぶん楽しそうな本屋さんじゃないですか!
実は、この書店の運営主体は、「株式会社まころ企画」さんです。
本業は、ホームページの制作やウェブマーケティングをしている会社です。
リアルとは正反対ともいえるウェブの世界でのお仕事です。
そんな会社がどうしてリアルなシェア型本屋さんを手がけたいと思ったのでしょうか?
代表の牧田耕一さんはこのように語っています。
「ご承知の通り、コロナの影響で、人々のリアルの接点は激減しました。
しかしそれによって、非対面で出来ることもたくさん出てきました。
ネットの利用率は格段に上がり、高齢者の方のスマホ利用や、ネットを使ったお買い物もおおいに促進されたそうです。
それはそれで素晴らしいと思うし、日々の暮らしを見直すいいきっかけになったと思います。
しかしそれでも、対面することへの不安が払拭されないのと同様に、私たちが「誰かと繋がっていたい」という気持ちがなくなることはありません。
そこで私たちは、手に取って触れることのできる「リアルな本箱」と、自分たちが得意とする「ウェブ」をうまく循環させて、そこにほっこりとくつろげるカフェスペースや、楽しいことを共有できるシェアスペースを作ることができたら ―― そんなふうに考えたのです。」
SDGsについて調べ、また実際に活動している内容の紹介をさせていただきました。
国際的な大目標に向かって、国は責任と自覚を持ってこの事業を推進していただきたいと思います。
同時に、私たち個人でもできることがたくさんあると思います。
夢を持って楽しく参加や取り組みができればこの運動はもっと進むだろうと思います。