前回のブログで、「天満つり鮮」行ってきたことをご報告させていただきました。
実は本当の目的は、次の日にあったのです。
「大人のための朗読教室」が大阪で開かれました。
私が応援している劇団「前進座」の女優さんがお越しになって、私たちのような素人に朗読の仕方を教えてくれるのです。
人前で本を読むなんて、高校以来やったことがありません。
まして朗読なんて一度もしたことがありません。
では、どうして朗読教室に参加しようと思ったのか?
少し前にやはり前進座の『あかんべえ』というお芝居を大阪の国立文楽劇場で観劇しました。
原作は宮部みゆきさんです。
お化けたちが出てくる作品です。
何とも言えない奇々怪々の「宮部ワールド」が展開するのですが、最後にはとても人間の内面を暖かく描き出すお芝居です。
ぜひとも原作を読みになっていただきたいと思います。
あ、そうそう、どうして朗読教室に参加しようと思ったかという話でしたね。
このお芝居の中の俳優さん達の声量に圧倒されたからです。
マイクもなしに劇場全体に響き渡る、朗々とした語り。
舞台の上のヒソヒソ話も、会場の隅々に伝わる発声の仕方!
いちど役者さんに教わってみたいとその時思ったのです。
私の日常では、それほど大きな声を出すこともありません。
それでも何か得るものがあるのではないかと思いました。
教室は当日、午前中からの開始なので朝早く出発してもちょっと難しいかなと思ったので前泊としました。
前回のブログの「つり鮮」はその前泊の夕食のために訪れたというわけです。
せっかく前泊で行くのだから、今まで行きたい行きたいと思っても行けなかった天満宮の繁昌亭にも寄ってみようと計画しました。
皆さんの中にいかれた方はいらっしゃいますでしょうか?
東京にはいくつか常設の寄席というものがあり、若手から名人と言われる落語家のお話を聞くチャンスがあります。
ところが、大坂にはそれがありませんでした。
そこで上方落語協会がいろんな方々からの資金援助もいただきながら、常設の演芸場を作ったのです。
すぐ横には天満宮があります。
という事は、日本一長いと言われる天神橋筋商店街も歩いて1分ほどのところにあります。
せっかく電車で来たので、商店街でおそばをいただき、そのついでにちょっと一杯ひっかけましょう。
わかる人にはわかるでしょう!
ああ!何とも言えない幸福感です!!
腹ごしらえができたら繁昌亭へ行こうと思います!
つづく